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2024.12.05
美容コラム
ニキビ跡がシミになる原因は?自宅でのケア方法と美容クリニックでの治療法を紹介
ニキビ跡はシミになってしまうことがあるため、鏡を見ながらため息をついている方も多いのではないでしょうか。
シミになってしまった場合でも徐々に治っていくケースもあり、セルフケアでも悪化を防ぐことはできますが、なかなか完全に消すのは難しいものです。きれいに早く治したいのであれば、美容クリニックで適切な治療を受けましょう。
この記事では、ニキビ跡がシミになる原因や自宅でできるケア方法、美容クリニックでの治療法について詳しく紹介します。
ニキビ跡がシミになって悩んでいる方や、シミになるのを防ぎたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
ニキビ跡がシミになる原因
ニキビ跡のシミは色によって主に3種類に分かれています。それぞれに原因が異なるため、治療法を知る前にまずは原因について理解しておきましょう。
ここでは、ニキビ跡がシミになる原因を色別に紹介します。
赤っぽいシミ
赤っぽいシミは『炎症後紅斑(えんしょうごこうはん)』と呼ばれ、ニキビ跡のシミでもっとも多くみられる症状です。
主にニキビが潰れたときに起こる出血によって、赤血球が血管の外に漏れ出してしまうことが原因で現れます。
また、毛穴の部分に炎症が起き、その部分の皮膚を治そうとして毛細血管が増えてしまい、一時的に赤い斑点のように見えることもあります。
通常、拡張した毛細血管は時間の経過とともに元に戻っていきますが、真皮にまで達している場合、赤い色素沈着がなかなか消えないため、早めの治療が必要です。
茶色っぽいシミ
茶色っぽいニキビ跡は、『炎症後色素沈着』と呼ばれ、顔にできる一般的なシミと同じくメラニン色素の蓄積によって生じます。
炎症後色素沈着によるニキビ跡も、多くの方にみられる症状です。
ニキビの炎症によって刺激されたメラノサイトがメラニンを大量に作り、それによってメラニンが蓄積することで色素沈着として残ってしまいます。
ターンオーバーの周期や色素沈着の度合いによって個人差はありますが、一般的には数ヶ月から半年程度で徐々に薄くなっていきます。
皮膚が受けたダメージの度合いによっては、なくならずに残ってしまうこともあるでしょう。日常で浴びる紫外線の影響で悪化してしまう可能性もあるため、なかなか消えない場合はクリニックで治療を受けるのがおすすめです。
紫っぽいシミ
見た目にも気になる紫っぽいニキビ跡は、『炎症後紅斑』の出血で血液に含まれるタンパク質である『ヘモグロビン』が漏れ出て色素沈着を起こした状態です。
ニキビの炎症が皮膚の真皮にまで達すると、真皮の中の毛細血管が破壊されて出血し、周辺組織に染み出てしまいます。
真皮のターンオーバーは、5〜6年以上と遅いのが特徴です。
ヘモグロビンは酸素がなくなると赤みを失って紫へと変化するため、長期にわたって赤血球が真皮にとどまってしまうと、血液が漏れて染み込んだ部分が紫っぽい色素沈着となってしまいます。
また、真皮のやや深い層(乳頭下層以下)にヘモグロビンが漏れ出た場合も、赤紫から青、赤黒と色が濃く見えることがあるでしょう。
自宅でできるニキビ跡のシミをケアする方法
ニキビ跡のシミは半年以上の時間をかけて徐々に治っていく可能性はあるものの、自力で完全に消すのは難しいといわれています。
今以上の悪化を防ぐためにも、これから紹介する自宅でできるケア方法を試してみてください。
十分に保湿を行う
ニキビ跡のシミをこれ以上悪化させないためには、肌を清潔に保って十分に保湿を行うことが大切です。
ニキビ跡ができている部分は、肌のターンオーバーが乱れているだけでなく、肌のバリア機能も低下しています。
ターンオーバーが乱れてバリア機能も低下している肌は、外部からの刺激に敏感です。ニキビ跡のシミが悪化したり、乾燥による肌トラブルが起こったりする可能性もあるため、正しい方法で十分に保湿するよう心がけましょう。
保湿をするのは、洗顔後すぐがベストです。
化粧水を手のひらに適量出して軽く伸ばしたら、顔の内側から外側に向かって馴染ませます。顔全体につけたら手のひらで顔を包み込むようにして、ハンドプッシュで肌にじっくりと馴染ませましょう。
化粧水が肌に馴染んだら、乳液やクリームで肌が乾燥しないようにフタをしてください。
美白効果のある化粧水を使う
ニキビ跡のシミにも、通常のシミと同じように美白効果のある化粧水を使うのがおすすめです。
市販の美白化粧水にはさまざまな種類があるため、どれを使えばよいのか迷ってしまうかもしれません。そのようなときは、以下の成分が配合されているものを選ぶとよいでしょう。
- ビタミンC誘導体
- トラネキサム酸
- アルブチン
- ナイアシンアミド
- プラセンタエキス
- カモミラET
ニキビ跡のシミの中でも、色素沈着によるニキビ跡には、美白化粧水でのケアが有効だといわれています。
皮膚が治癒していくための働きをサポートしたり、炎症や色素沈着が起こるのを予防したりする効果が期待できるため、積極的に取り入れてみてください。
紫外線対策を徹底する
紫外線は肌にダメージを与え、ニキビ跡のシミを悪化させる可能性があります。また、新たなニキビも発生・悪化しやすくなるため、日頃から紫外線対策を徹底しましょう。
曇りや雨、冬でも日焼け止めを使用し、2〜3時間おきに塗り直すようにしてください。
日焼け止めにプラスして、日傘や帽子、サングラスなどを使用するのも有効です。日中の外出時は意識して日陰を歩き、カフェやレストランでは窓際やテラスの席を避けるようにしましょう。
ランニングやウォーキングなどをする場合は、紫外線が少ない早朝や夕方以降に行うのがおすすめです。屋内で運動できるトレーニングジムに通うのもよいでしょう。
ピーリングをする
ニキビ跡のシミケアには、古い角質を取り除く効果が期待できる『セルフピーリング』もおすすめです。
サリチル酸という薬剤を肌に塗布して古い角質を除去することで、シミのもととなるメラニン色素を除去します。
ただし、市販のものであっても推奨されている間隔をあけずに行ってしまうと、肌が必要以上に乾燥してしまいます。使用方法や間隔をしっかりと守って行ってください。
市販のものでは効果が実感できない場合は、医療機関での施術を受けることをおすすめします。
食生活を整える
ニキビ跡のシミを悪化させないためには、健康な肌を保つことが大切です。
以下のような食品を積極的に取り入れ、バランスのよい食事を心がけることで、体の内側から健康な肌へと導きましょう。
- タンパク質:赤身肉・鶏ささみ・豆腐・納豆・卵など
- ビタミン:野菜類・果物類・レバー・うなぎなど
- 食物繊維:きのこ類・ゴボウ・サツマイモ・レンコン・海藻類など
肌は毎日の食事で摂取する栄養から作られています。
肌の健康や再生に必要なタンパク質、肌の健康を保つビタミンA・C・E、腸内環境を整えて肌を健康に保つ食物繊維などの栄養素を、できるだけ多く摂取できるように工夫することが大切です。
また、外食やインスタント食品、ジュースやスナック菓子などは糖質や脂質が多く含まれています。肌の糖化はシミの原因になるため、できるだけ控えましょう。
適度な運動を取り入れる
適度な運動はホルモンバランスを整え、肌のターンオーバーを正常な状態に近づける効果が期待できます。血流も改善してシミができにくくなるため、ニキビ跡のシミの悪化も予防できます。
おすすめは、ウォーキングやジョギング、体操などの毎日継続しやすい運動です。1日30分以上を目安に有酸素運動を習慣にするとよいでしょう。
忙しくて運動する時間が取れない場合は、通勤や通学などの際に1駅前で降りて歩いたり、エレベーターやエスカレーターを使わず階段を使ったりなど、工夫して運動してください。
十分な睡眠を取る
肌は睡眠中に成長ホルモンをはじめとする重要なホルモンが分泌され、修復・再生が行われます。特に入眠から3時間後は、成長ホルモンが分泌されやすいといわれる時間帯です。
十分な睡眠はメラニンの排出も促進するため、ニキビ跡のシミを悪化させないことにつながるといえるでしょう。
必要な睡眠時間は人によって異なりますが、一般的には1日7時間以上の睡眠時間を確保するのがよいとされています。
睡眠の質も重要となるため、夜はぬるめのお湯にゆっくり入浴したりストレッチやヨガをしたりなど、リラックスするよう心がけましょう。
寝るときは自分に合う枕やマットレスを使い、寝室を暗く静かにするなどして睡眠環境を整えるのも十分な睡眠を取るために有効です。
ニキビ跡のシミを治すには?美容クリニックの治療法
ニキビ跡のシミを早くきれいに治したいときやセルフケアでは改善できなかったシミがあるときは、美容クリニックで治療を受けるのがおすすめです。
ここでは、美容クリニックで受けられるニキビ跡のシミ治療の方法を6つ紹介します。
イオン導入
イオン導入とは、人体に影響がない程度の微弱な電流を皮膚に流し、有効成分をイオン化させて皮膚の奥深くまで浸透させる施術です。
ビタミンCやトラネキサム酸を単体、もしくは組み合わせた薬剤を患者様一人ひとりの症状に合わせて選択し、肌の真皮まで浸透させることで細胞を活性化します。
施術時にピリピリとした感覚を覚えたり、まれに施術後に赤みやかゆみ、刺激感が生じたりする可能性もありますが、イオン導入での肌への浸透力は、一般的な化粧品やサプリメントの約30〜100倍にもなるといわれています。
なお、イオン導入のみで治療を行う場合は週に1回のペースでの通院がおすすめです。
レーザーやフォトフェイシャルなどの治療と併用する場合は、組み合わせる施術の頻度に合わせることもできるため、医師と相談して最適な治療を受けましょう。
→当院の『イオン導入』
エレクトロポレーション
エレクトロポレーションとは、電気パルスの力で皮膚表面に一時的に穴をあけて有効成分を肌の真皮層まで浸透させる施術です。
従来のイオン導入では浸透させることが難しかった、成長因子やヒアルロン酸などの比較的分子の大きい成分も、肌の奥深くまで届けることができます。
針を使用しないで施術が行えるため、痛みやダウンタイムもなくニキビ跡のシミ改善が期待できます。
エレクトロポレーションで使用するのは、肌に潤いを補給する3種類のヒアルロン酸と美白成分アルブチンが配合されたベースジェルです。そこにニキビ跡に効果的だとされる成長因子やビタミンB2・B6、抗炎症作用があるアラントインを添加した導入剤を使用します。
術後は一時的に刺激や赤みが生じたり、まれに導入剤や配合された美容成分に対するアレルギー反応が起こったりする可能性もあるため注意しましょう。
→当院の『エレクトロポレーション』
ピーリング
ピーリングは酸が配合された薬剤の力で、皮膚表面の古い角質や余分な皮脂を除去することで、ターンオーバーを正常化してニキビ跡のシミを薄くする施術です。
当院では、ケミカルピーリング、マッサージピール、ペパーミントピール、トラネックスレチピール、ミラノリピールの5種類の中から、お悩みに合わせた適切な方法で治療を行っています。
例えば、色素沈着のニキビ跡にはシミやシワ、くすみ、毛穴詰まりなどへの効果が期待できるケミカルピーリングや、強力なターンオーバー促進作用や抗酸化作用、メラニン産生抑制作用のあるトラネックスレチピールなどがおすすめです。
施術中は若干のピリつき感が生じる可能性があります。また、術後は皮膚が乾燥しやすく紫外線の影響も受けやすいため、保湿と紫外線対策を徹底するようにしましょう。
→当院の『各種ピーリング』
ダーマペン4
ダーマペン4とは、ペン型の機器の先端についた超極細の針を肌に刺し、一時的に極小の穴を開けて皮膚の自然治癒力を引き出す施術です。
乱れたターンオーバーを正常化し、毛穴に詰まった汚れやメラニンの排出を促進したりコラーゲンやエラスチンの生成を促進したりする効果が期待できます。
施術後12時間は防腐剤や添加物の含まれる化粧品や日焼け止めが使用できない、治療部位の洗顔ができないなどの注意点はあるものの、ニキビ跡のシミや赤み、クレーターが気になる方に向いている施術だといえるでしょう。
なお、ダーマペン4は単独治療でもニキビ跡の改善に効果的ですが、ダーマペン4を用いてマッサージピール用の薬剤『PRX—T®︎33』を浸透させる『ベルベットスキン』であれば、相乗効果により高い肌再生作用が期待できます。
どちらが適しているか、医師とよく相談してから決めるようにしましょう。
→当院の『ダーマペン4』
→当院の『ベルベットスキン』
フォトフェイシャル
フォトフェイシャルとは、IPLという特殊な光を肌に照射して、シミやそばかす、くすみなどの肌悩みを改善する施術です。
メラニンやヘモグロビンなどをターゲットとしているため、赤や茶色、紫などの幅広いニキビ跡にアプローチできます。
当院では、日本国内で初めて皮膚色素性疾患用光治療器として薬事承認を取得した『ノーリス(12IPLフォトフェイシャル)』を使用しています。
施術後に赤みや軽い腫れ、乾燥感が生じる可能性がありますが、少ないエネルギーで十分な治療効果が得られるため、やけどのリスクが少なくて済むのがメリットです。
→当院の『ノーリス(12IPLフォトフェイシャル)』
ジェネシス
ジェネシスとは、赤色や茶色に反応する1064nmのレーザーを用いて、ニキビやニキビ跡を治療する医療レーザー機器(ロングパルスYAGレーザー)です。
皮膚の角質層から真皮上層までをじんわりと加熱して線維芽細胞を活性化し、コラーゲンやエラスチンの産生を促進したり、毛細血管を収縮させたりすることで、ニキビ跡の赤みや色素沈着、クレーターの改善が期待できます。
術後に一時的な赤みや腫れ、軽い熱感が生じる可能性がありますが、基本的にはダウンタイムはなく直後からメイクも可能です。
→当院の『レーザージェネシス』
まとめ
ニキビ跡のシミには、主に炎症後紅斑による赤っぽいものと炎症後色素沈着による茶色っぽいもの、炎症後紅斑の出血で漏れ出たヘモグロビンが色素沈着を起こした紫っぽいものがあります。
そのまま放置していても治る可能性はありますが、早くきれいに治したいのであれば早めに美容クリニックで治療を受けるのがおすすめです。
ガーベラ美容クリニックでは、イオン導入やエレクトロポレーション、ピーリング、ダーマペン4、フォトフェイシャル、ジェネシスなど、ニキビ跡のシミに効果的な幅広い治療に対応しています。
LINEやメールからお気軽にお問い合わせいただけるため、ニキビ跡のシミでお悩みの方は、ぜひお早めにご相談ください。