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2024.10.17
美容コラム
ニキビ跡を消す方法は?クリニックでの治療方法とセルフケア方法について解説
ニキビには白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビという4つの段階があり、黒ニキビ以降になるとニキビが治った後にニキビ跡ができてしまうことがあります。
「ニキビの炎症は治まったのにニキビ跡が治らない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ニキビ跡の治療方法について詳しく解説します。
ニキビ跡の種類や原因、セルフケア方法などもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
ニキビ跡の種類と原因
ニキビ跡には以下のようにいくつかの種類があります。
- 赤み
- 色素沈着
- クレーター
- ケロイド
ここでは上記4つの種類についてそれぞれ解説します。
赤み
ニキビ跡の中でも最も多くみられる種類が赤みです。
毛穴の中で炎症や化膿が起き、皮膚表面に傷がつくと赤みのあるニキビ跡ができます。
これは炎症により集まった毛細血管が損傷し、血液が酸化することでできるものです。
ニキビ跡の赤みは真皮層の浅い部分で起こるため、時間の経過とともに改善しやすい種類でもあります。
また皮膚の下の血管が拡張することで血管の色が肌の上から透けて、赤いニキビ跡ができることもあります。
炎症の程度がひどかったり何度も炎症を繰り返したりする場合は、血管が拡張しやすくなるため、赤いニキビ跡ができやすいです。
色素沈着
茶色く見えるニキビ跡は、メラニンが肌の奥に色素沈着したものです。
ニキビができると、炎症から肌を守るためにメラニンが大量に生成されます。
その大量に作られたメラニンは、通常ターンオーバー(肌の細胞が生まれ変わるサイクル)によって肌の外に排出されます。
しかしニキビができやすい人はターンオーバーが乱れがちのため、メラニンが上手く外に排出されず、肌の奥に蓄積してしまうことがあるのです。
クレーター
肌の表面がボコボコとしたクレーターのようになるニキビ跡は、『萎縮性瘢痕』や『陥凹性瘢痕』とも呼ばれます。
これは強い炎症により皮膚の真皮層まで肌細胞が破壊され、コラーゲンが正常に生成されなかったり肌が皮膚の下の組織に引っ張られたりすることにより生じるものです。
炎症が長引いてしまった事によりできるもので、完治が難しいニキビ跡の種類でもあります。
ケロイド
ケロイド状のニキビ跡は『肥厚性瘢痕』と呼ばれ、やけどの跡に似たような見た目になっています。
クレーター状のニキビ跡とは真逆で、炎症が長引くことで、肌を修復するためのコラーゲンが過剰に生成されることにより生じるものです。
過剰生成されたコラーゲンが硬く盛り上がることにより、ケロイド状のニキビ跡になります。
ニキビ跡を作らないための対策方法
ニキビは白ニキビ→黒ニキビ→赤ニキビ→黄ニキビという順に進行していきます。
ニキビ跡を作らないためには、各進行レベルに適したケアを行うことが大切です。
ここではそれぞれの対策方法について解説します。
白ニキビ
白ニキビは毛穴に皮脂や古い角質が詰まって生じるもので、『閉鎖面皰』と呼ばれます。
この段階では痛みや腫れなどはありませんが、放置すると症状が悪化することがあるためきちんとケアすることが大切です。
白ニキビの段階できちんとケアをしてニキビが治れば、ニキビ跡になることはありません。
白ニキビの対策方法は、正しい洗顔と十分な保湿です。タオルは清潔で肌に刺激の少ないものを使用しましょう。
また、洗顔やメイク時にニキビに刺激を与えないように注意することも大切です。
ニキビは食事の栄養バランスに偏りがあったり肌に合わない化粧品を使用したりすることでできやすくなるため、生活習慣や化粧品の見直しも合わせて行いましょう。
黒ニキビ
黒ニキビは白ニキビからさらに症状が進行し、毛穴に詰まっている皮脂が酸化することで生じるもので、『開放面皰』と呼ばれます。
放置しておくと炎症が起きたりニキビ跡になったりすることがあるため、適切なケアを行いましょう。
詰まっている皮脂を毛穴パックなどで無理やり除去しようとすると、かえって逆効果となり、炎症を引き起こす恐れがあります。
黒ニキビの対策方法も白ニキビと同様で、正しい洗顔と保湿が大切です。
洗顔をする際は、以下のように肌に負担をかけないやり方を心がけましょう。
- 手をきれいに洗う
- 顔をぬるま湯で洗う
- 適量の洗顔料を手に取る
- きちんと泡立たせる
- 泡で肌をなでるようにして洗う
- ぬるま湯で丁寧に洗い流す
- タオルで丁寧に水分を拭き取る
泡で肌を洗う際やタオルで水分を拭き取る際は、肌をこすらないように注意してください。
洗顔後は肌が乾燥しやすくなるため、すぐに保湿ケアを行うことが大切です。
赤ニキビ
赤ニキビは黒ニキビからさらに症状が進行し、毛穴詰まりが起きた部分にアクネ菌が増殖し、炎症が起きた状態です。
一度炎症が起きると治るまでに時間がかかり、さらに赤ニキビが発生しやすい状態になります。
赤ニキビを治すためにはアクネ菌の増殖を止めることが大切になるため、増殖のもととなる皮脂の過剰分泌を抑えましょう。
皮脂の過剰分泌は、慢性的なストレスや不規則な生活による自律神経の乱れ、高脂質・高糖質の食事などが原因で起こります。
生活習慣を見直し、栄養バランスの良い食事を摂るようにしましょう。
またニキビに刺激を与えないよう、洗顔料を見直すのも有効な対策方法となります。
美容クリニックでは赤ニキビの炎症を鎮める治療もできるため、悪化する前に相談するのがおすすめです。
黄ニキビ
黄ニキビは毛穴の中が化膿して膿が生じた状態です。
この状態はクレーター状のニキビ跡や色素沈着が起こるリスクが高く、ここまで進行すると自力ではケアが難しくなります。
痛みが伴うこともあるため、なるべく早めにクリニックを受診しましょう。
ニキビ跡を改善する治療方法
ニキビ跡を改善する治療方法は以下の通りです。
- ポテンツァ
- ダーマペン
- eマトリックス
- フォトフェイシャル
- フラクショナルCO2レーザー
- ヴィーナスフラクショナル
- Vビーム
- ピーリング
- イオン導入・エレクトロポレーション
ここでは上記の治療法についてそれぞれ解説します。
ポテンツァ
ポテンツァはニキビ跡やシミ、赤ら顔などに適した治療方法です。
極細の針を肌に刺して小さな穴をあけ、自然治癒力によって肌の再生を促すものです。
マイクロニードルによる創傷治癒効果と針先から生じる高周波の熱刺激によるコラーゲンの造成促進効果が期待できます。
またダウンタイムが短いため、仕事で忙しい方でも治療を受けやすいのも特徴です。
ダーマペン
ダーマペンは、肌に微細な穴をあけて肌が持つ再生能力を活性化させる治療法です。
肌のターンオーバーが促進されることにより、ニキビ跡による肌の凹凸を滑らかにできます。
また、美肌薬剤を直接肌に塗布することで、毛穴の引き締めや肌のハリ改善効果なども期待できます。
治療回数はやや多くなりますが、痛みやダウンタイムが少ない治療方法です。
eマトリックス
eマトリックスは高周波の熱をマイクロドット状に照射し、熱エネルギーによってコラーゲンの造成促進効果が期待できる治療方法です。
クレーター状のニキビ跡や開いた毛穴などの治療に適しており、たるみ引き締め効果も得られます。
治療機本体にオぺレーション機能が搭載されており、肌質や悩みに合わせて3つのタイプの照射モードから患者さんに適したものを選ぶことが可能です。
フォトフェイシャル
フォトフェイシャルはIPLという特殊な波長の光を肌に照射することで、コラーゲンを促進したり色素沈着を薄くしたりする効果が期待できる治療方法です。
幅広い肌トラブルにアプローチできるのが特徴で、ニキビ跡だけでなく、シミやそばかす、お肌全体のくすみの治療にも適しています。
肌へのダメージが少ない治療方法のため、終わってすぐにメイクできる特徴があります。
フラクショナルCO2レーザー
フラクショナルCO2レーザーは、点状照射のレーザーにより皮膚に小さな穴を開け、治癒する過程でコラーゲン生成が促進されることで、肌の凹凸を目立たなくする効果が期待できる治療方法です。
ニキビやニキビ跡の改善、毛穴開き、肌質の改善などに適しています。
肌質に合わせて照射密度や出力エネルギーを調節できるため、あらゆる肌トラブルに対応可能です。
ヴィーナスフラクショナル
ヴィーナスフラクショナルは、高周波を肌に照射することでターンオーバーを促す治療方法です。
ニキビやニキビ跡、毛穴開き、小じわ、たるみなどの改善効果が期待できます。
従来のフラクショナルCO2レーザーに比べてダウンタイムや痛みが抑えられていることが特徴です。
Vビーム
Vビームはヘモグロビンに吸収されやすい595nmという波長のレーザーを照射し、毛細血管を破壊する治療方法です。
毛細血管の拡張や増殖が原因により起こる赤ら顔や血管腫、赤ニキビ、赤みのあるニキビ跡に効果が期待できます。
皮脂の過剰分泌や肌の赤みも改善され、ニキビのできにくい肌質に導くことが可能です。
ピーリング
ピーリングは肌表面の古い角質や汚れを除去し、ターンオーバーの促進による皮膚の修復やメラニン色素の排出を促せる治療方法です。
クリニックで行うピーリングは、イオン導入などの他の治療方法と組み合わせて行うことも可能です。
イオン導入と組み合わせて治療することで、より高い治療効果が期待できます。
イオン導入・エレクトロポレーション
イオン導入やエレクトロポレーションは、美容成分を肌の奥まで浸透させる治療方法です。
肌の表面にはバリアゾーンと呼ばれる層があるため、直接美容成分を塗布するだけでは思うように効果が得られない場合があります。
しかしイオン導入やエレクトロポレーションでは、そのバリアゾーンを突き抜けて肌の奥深くまで美容成分を浸透させられるため、本来の効果が期待できるのです。
使用する美容成分は、ビタミンC誘導体やトラネキサム酸など、悩みや希望に合わせて選択できます。
ニキビ跡のセルフケア方法
ニキビ跡のセルフケア方法は以下の通りです。
- 摩擦や強い刺激を避ける
- 紫外線対策を徹底する
- 保湿ケアを行う
- 生活習慣・食生活を改善する
- 美白アイテムを使用する
ここでは上記5つのセルフケア方法についてそれぞれ解説します。
摩擦や強い刺激を避ける
ニキビ跡ができたら、摩擦や強い刺激を与えないように注意しましょう。
例えば気になるからといってニキビ跡を直接触ったり、洗顔する際に手で強くこすったり、タオルでゴシゴシと顔を拭いたりするのは良くありません。
強い刺激を与えることで色素沈着が進行し、さらに色が濃くなってしまう恐れがあります。
紫外線対策を徹底する
ニキビ跡を悪化させないためには、紫外線対策を徹底することが大切です。
紫外線が肌に当たるとメラニンが生成されますが、ニキビができやすい肌はターンオーバーが乱れていることが多いため、徐々にメラニンが蓄積されていってしまいます。
紫外線対策を怠ることでニキビ跡だけでなくシミができる原因にもなるため、日焼け止めを毎日欠かさず塗る、紫外線の強い時間帯の外出を控えるなどの対策を行いましょう。
保湿ケアを行う
ニキビ跡のセルフケアにおいて紫外線対策と同様に重要なのが、保湿ケアを行うことです。
肌のターンオーバーが乱れていると、肌のバリア機能が低下し、紫外線によるダメージを受けやすい状態になっています。
ニキビ跡が悪化する恐れもあるため、肌が乾燥しないようこまめな保湿ケアを徹底しましょう。
市販の保湿ケアアイテムを購入するのも良いですが、クリニックで購入できる『ナイアシンアミド』や『アゼライン酸』、『セラミド』などの成分が配合されたスキンケアアイテムを使用するのもおすすめです。
生活習慣・食生活を改善する
ニキビ跡のセルフケアでは、生活習慣や食生活の改善も重要です。
肌の健康状態は日々の生活習慣や食生活に大きく影響を受けます。
乱れた食生活を送っていると、肌のターンオーバーが乱れたり肌トラブルが起きやすくなったりすることがあるのです。
栄養バランスの良い食事を摂る、毎日質の良い睡眠をとる、ストレスを溜め込まないなど健康的な生活を送るように心がけましょう。
美白アイテムを使用する
ニキビ跡のセルフケアには、美白アイテムを使用するのがおすすめです。
具体的にはビタミンA誘導体やビタミンC誘導体、ハイドロキノン、トラネキサム酸などの成分が含まれたものを使用すると良いでしょう。
市販の美白アイテムを購入する場合は、厚生労働省が認めた有効成分が配合されている医薬部外品を選ぶのがおすすめです。
まとめ
ニキビ跡には赤みや色素沈着、クレーター、ケロイドなどがあり、種類によって適切な治療方法が異なります。
ニキビ跡を消したいなら、クリニックでその種類に適した治療を受けることをおすすめします。
ポテンツァやダーマペン、フォトフェイシャルなどさまざまな治療方法があるため、医師と相談しながら自分に適した治療を受けると良いでしょう。
ガーベラ美容クリニックでは、ニキビやニキビ跡の治療に対応しています。
ダーマペン4やベルベットスキン、各種ピーリング、イオン導入など幅広い治療方法を取り扱っているため、ニキビ跡にお悩みの方はまずは一度当院までご相談ください。