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2024.12.05
美容コラム
ニキビ跡は主に5種類!美容クリニックで受けられる症状別の治療法を紹介
「ニキビが治った後にニキビ跡ができてしまった」という経験をされたことのある方は多いですが、気になっていてもクリニックで治療を受ける方は少ないかもしれません。
ニキビ跡は、適切な治療を受ければ多くのケースで症状を改善できる可能性があります。
この記事では、ニキビ跡ができるメカニズムと種類、自力で治せるニキビ跡、症状別のおすすめ治療法を紹介します。
ニキビ跡にお悩みの方、きれいに早く治したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
ニキビができるメカニズムと種類
ニキビができて肌に炎症が起こることで、ニキビ跡が残りやすくなります。
できたニキビの種類によってもニキビ跡の目立ちやすさが変わってくるため、まずはどのようなニキビがニキビ跡になりやすいのか知っておくことが大切です。
ここでは、ニキビができるメカニズムと種類について解説します。
ニキビができるメカニズム
ニキビは肌の表面に目立つようになる前から、肌の奥ででき始めています。
通常、毛穴の奥にある皮脂腺から出て皮脂は、毛穴から肌表面へと排出されて肌を保湿したり、外部からの刺激を防いだりする役割を担っていますが、肌のターンオーバーが乱れて毛穴の周りの角質がはがれにくくなると皮膚が硬く厚くなります。これが『角質肥厚』という状態です。
角質肥厚が起きると、分泌された皮脂や古くなった角質などが毛穴に詰まりやすく、毛穴の入り口が詰まって皮脂が排出できなくなり、毛穴の中にたまってしまいます。
肌に住み着いている『アクネ菌』は、皮脂を栄養とする常在菌です。
毛穴の中にたまった皮脂によってアクネ菌をはじめとする雑菌が増殖し、それに抵抗しようと皮膚が炎症を起こすため、赤みや痛み、腫れなどを伴うニキビができます。
炎症が長く続くと、ニキビが悪化して膿がたまった状態になり、毛穴の周りにまで炎症が広がってしまい、ニキビが治った後にニキビ跡として残ってしまいます。
ニキビの種類
ニキビは、以下のように進行度によって異なる症状が現れます。
- 白ニキビ:毛穴にたまった皮脂が肌を押し上げている状態
- 黒ニキビ:詰まった毛穴が開き、空気にさらされて酸化して黒っぽく変色した状態
- 赤ニキビ:毛穴に詰まった皮脂に雑菌や細菌が繁殖し、炎症を起こして赤く腫れた状態
- 黄ニキビ:炎症が進行して中心部分に黄色や白っぽい膿がたまった状態
白ニキビはニキビの初期段階で、かゆみや痛みを感じることはほとんどありません。
黒ニキビもまだ炎症が起こっていないため、痛みやかゆみは生じませんが、赤ニキビにまで進行すると、触れるだけで痛みを感じることが多いです。
さらに進行した黄ニキビは膿がたまって痛みやかゆみを伴うだけでなく、見た目にも目立ってしまいます。
当然のことですが、ニキビが進行するごとにニキビ跡が残りやすくなります。白ニキビや黒ニキビのうちに適切に対処しましょう。
ニキビ跡は主に5種類
炎症が強かったり長引いたりすると、ニキビ自体は治っても患部にニキビ跡が残ってしまうことがあります。
ニキビ跡の治療は、種類に応じて選択する必要があるため、適切な治療を受けるためにもニキビ跡の種類について知っておきましょう。
赤み
赤みのあるニキビ跡は、よくある症状です。
ニキビの炎症による皮膚の盛り上がりは平らになりますが、肌の中ではまだ炎症が残っているため、しばらくは患部に赤みが残ることがあります。
具体的には、半年程度は炎症が残ることがあるでしょう。
半年を超えても赤みが消えない場合、ニキビの炎症によって毛細血管が拡張し、赤く見えている可能性があります。
ニキビの炎症が強く血管が損傷してしまった場合は、血管から赤血球が漏れ出て赤みのあるニキビ跡になり、時間の経過とともにヘモグロビンが酸化して紫っぽいニキビ跡になることもあります。
色素沈着
『炎症後色素沈着』によって生じる茶色っぽいニキビ跡は、赤みのあるニキビ跡と同様、よくある症状です。
ニキビの炎症が長引くと、メラニンが過剰に生成されます。
これは、日焼けをした肌が茶色くなるのと同じ原理です。炎症によってメラノサイトが刺激を受け、メラニンが大量に作られるために起こります。
通常、メラニンは肌のターンオーバーによって排出されます。しかし、ニキビ肌はターンオーバーが乱れていることも多く、過剰に生成されたメラニンが肌に蓄積しやすいため、茶色いシミのようなニキビ跡ができやすいといえるでしょう。
クレーター
ニキビのあった場所がへこんでしまうクレーター状のニキビ跡は、見た目に目立ってしまうため、悩んでいる方も多い症状です。
クレーターは、セルフケアだけではほとんど治すことができません。クリニックで治療を受ければ、肌を平らな状態に近づけることができますが、治るまでに数ヶ月程度、長いと数年かかることもあります。
クレーター状のニキビ跡は、炎症が重症化したニキビが原因です。
ニキビが炎症を起こして膿んだり痛みを伴ったりなど症状が進むと、肌の深い部分にある真皮層にまでダメージが達し、組織が破壊されてしまいます。
真皮層は肌のターンオーバーの周期が3〜5年と非常に長いため、ニキビの炎症によるダメージが残り、皮膚がへこんでクレーターができてしまいます。
しこり
重症化したニキビが治った後、しこりのようなふくらみができることがあります。
痛みやかゆみなどもないため、『粉瘤(ふんりゅう)』という皮膚疾患と間違えやすいですが、ニキビ跡のしこりは大きくても数mm程度で、できものの中心部に『開口部』という黒い点はありません。
クレーター状のニキビ跡と同様、ニキビの炎症の重症化が原因です。
大きく腫れたり膿がたまったりするほど重症化したニキビは、毛穴の壁を破壊して細胞の構造を壊してしまい、毛穴だけでなく周囲の組織にまで炎症が拡大します。
ニキビの炎症が治ると、皮膚は傷を修復しようと過剰にコラーゲンを作り出し、それが皮膚内部に蓄積して固くなり、しこりとなってしまいます。
しこりは自力で治すことが難しいため、改善したい場合はクリニックで適切な治療を受けるようにしましょう。
ケロイド
ケロイドのニキビ跡も、しこりと同じように重症化したニキビが治る過程でコラーゲンが過剰に生成され、蓄積することで生じます。
特に何度も同じ場所にニキビができることで、炎症と再生が繰り返し起こった場合に起こりやすい症状です。
主にあご下や胸、背中、肩、上腕にできるのが特徴で、深い傷ほどケロイドになりやすく、完全に炎症が治るまで1〜5年程度もかかる可能性があります。
また、ケロイドは健康な皮膚にまで拡大し、治療に対する抵抗性も強いのが特徴です。『ケロイド体質』の方は特にできやすく再発もしやすいですが、きちんと早期から適切な治療を受ければ完治する可能性があります。
自力で治せるニキビ跡はある?
ニキビ跡にはいくつかのタイプがありますが、タイプや症状の度合いによっては自力で治せる可能性があります。
ニキビ跡のタイプ | 赤み | 色素沈着 | クレーター | しこり | ケロイド |
---|---|---|---|---|---|
見た目の状態 | 赤みがある状態 | 茶色いシミのような状態 | へこんでデコボコした状態 | ふくれて盛り上がった状態 | 赤く盛り上がった状態 |
自力での改善 | 可能 | 軽度であれば可能 | ほとんど不可能 | ほとんど不可能 | ほとんど不可能 |
赤みのあるニキビ跡や色素沈着によるニキビ跡の場合は、肌のターンオーバーを整えるセルフケアや紫外線対策の徹底によって自力で治せる可能性があります。
クレーター状やしこり、ケロイド状のニキビ跡は、ほとんどのケースで自力での改善はできませんが、クリニックで専門的な治療を受ければ改善できる可能性があるため、早めに相談しましょう。
赤みのあるニキビ跡におすすめの治療法
赤みのあるニキビ跡は、自力でも改善できる可能性がありますが、より早くきれいに改善するためにも、クリニックでの治療を検討するのがおすすめです。
ここでは、赤みのあるニキビ跡におすすめの治療法を紹介します。
イオン導入
イオン導入とは、微弱な電流を肌に流して美肌成分をイオン化することで、肌の奥深くまで浸透させる施術です。
メラニンの生成抑制が期待できるビタミンCや、強力な美白作用と抗炎症作用が期待できるトラネキサム酸などの美容成分を肌に導入することで、ニキビやニキビ跡を改善します。
ただし、まれに施術後に赤みやかゆみ、刺激感が生じる可能性もあります。これらの症状は数日で治りますが、長引くようであれば医師に相談しましょう。
→当院の『イオン導入』
ジェネシス
ジェネシスとは、赤ら顔やニキビ跡、毛穴の引き締めなどへの効果が期待できるレーザー機器です。
波長1064nmのレーザーで真皮上層に熱を加えることで線維芽細胞を活性化し、肌のターンオーバーを促進して弾力のある美しい肌へと導きます。
毛細血管にも作用するため、赤みのあるニキビ跡の改善も期待できますが、複数回に分けて治療を受けなければならない点に注意が必要です。
→当院の『レーザージェネシス』
フォトフェイシャル
フォトフェイシャルとは、特殊な光を顔に当てることで、ニキビ跡の赤みや赤ら顔、酒さ、毛穴の開きなどの改善が期待できる施術です。
当院で使用しているノーリス(12PLフォトフェイシャル)は、やけどの可能性が少なく肌を冷却する必要もありません。これにより、血管が開いた状態で照射できるため、毛細血管による顔の赤みに対して高い効果が期待できます。
施術後に赤みや軽い腫れ、乾燥感が生じる可能性もありますが、数日以内に治るケースがほとんどです。
→当院の『ノーリス(12PLフォトフェイシャル)』
色素沈着によるニキビ跡におすすめの治療法
日焼けやシミと同じ原理で発生する色素沈着によるニキビ跡は、軽度であれば自力で直せますが、クリニックでの治療が向いている場合もあります。
ここでは、色素沈着によるニキビ跡におすすめの治療法を紹介します。
エレクトロポレーション
エレクトロポレーションとは、特殊な電気パルスを肌表面に与えて一時的に小さな穴を開けることで、美容成分を肌の奥深くまで浸透させる施術です。
人によっては施術中にピリピリとした痛みを感じることもありますが、従来のイオン導入の20倍もの効果が期待できるといわれています。
肌に潤いを与えるだけでなく、肌のターンオーバーを促進して皮脂バランスを整えたり、抗炎症作用で肌を鎮静したりなど、さまざまな作用によって色素沈着によるニキビ跡の改善をサポートします。
→当院の『エレクトロポレーション』
ピーリング
ピーリングは、ピーリング剤を肌に塗布して表面にある古い角質や汚れを除去する施術です。肌のターンオーバーを正常化するため、ニキビ跡の赤みや色素沈着の改善が期待できます。
ピーリングにはケミカルピーリングやマッサージピール、ペパーミントピール、トラネックスレチピール、ミラノリピールなどの種類があり、症状に合わせて適切な方法で施術を行います。
ただし、敏感肌の方や肌に炎症のある方はピーリングが向いていない場合もあるため、医師と相談して適切なニキビ跡治療を受けましょう。
→当院の『各種ピーリング』
リジュラン注射
リジュラン注射とは、抗炎症・創傷治癒・組織再生効果が期待できる『ポリヌクレオチド』を配合した薬剤を肌に注入する施術です。
注射による内出血や腫れなどの副作用が起こる可能性はありますが、肌の再生と修復を促進する作用があるため、色素沈着によってできたニキビ跡を改善し、なめらかでキメの整った肌へと導きます。
→当院の『美肌・肌育注射』
クレーターやケロイドのニキビ跡におすすめの治療法
自力で治せる可能性がほとんどないクレーターやケロイドのニキビ跡は、美容クリニックできちんと治療を受けるのがおすすめです。
ここでは、クレーターやケロイドのニキビ跡におすすめの治療法を紹介します。
ダーマペン4
ダーマペン4とは、極細の針を超高速で肌に刺して微細な穴をあけ、肌の自然治癒力を促進する施術です。
施術後12時間は施術部位を水に濡らすことはできませんが、肌のハリと弾力を保つコラーゲンが増生し、ターンオーバーが促進されるため、組織が損傷したクレーターやケロイドのニキビ跡への効果が期待できます。
ダーマペン4とマッサージピール用の薬剤を組み合わせた『ベルベットスキン』も、2つの施術による相乗効果によって、より高いニキビ跡の改善が期待できます。
→当院の『ダーマペン4』
→当院の『ベルベットスキン』
フラクショナルレーザー
フラクショナルレーザーとは、皮膚にドット状の小さな穴をたくさんあけることで、創傷治癒能力を引き出す施術です。
傷を治そうと成長因子が放出され、線維芽細胞が活性化されてコラーゲンやエラスチンの増生を促進するため、クレーターやケロイドのニキビ跡の改善が期待できます。
ただし、施術後に赤みや炎症後色素沈着が起こる可能性があります。半年以上治らない場合は、医師に相談してください。
当院の『フラクショナルレーザー』
MPガン
MPガン(メソガン水光注射)とは、極細の注射針で患部に直接薬剤を注入する施術です。針によってあいた穴を塞ぐための創傷治癒能力を利用して、クレーターやケロイドのニキビ跡を改善に導きます。
MPガンは、ヒアルロン酸やビタミン、アミノ酸などの栄養成分を肌に高速で注入するため、従来のメソガンや水光注射と比べて痛みが少なくて済むのが特徴です。
なお、人によっては施術中に強い痛みを感じることもあります。そのような場合は、針の深さを調整することで痛みの軽減を図ります。
当院の『MPガン』
まとめ
ニキビ跡には主に赤みや色素沈着、しこり、クレーター、ケロイドの5種類があります。
ニキビ跡のタイプや症状の度合いによっては自力で治せる可能性もありますが、それぞれに原因が異なり適した治療法も変わってくるため、きれいに早くニキビ跡を治したいのであれば、クリニックを受診するのがおすすめです。
ガーベラ美容クリニックでは、軽度のニキビ跡から重度のニキビ跡まで、幅広い症状の改善が期待できる治療方法をご用意しています。
LINEやWEBから簡単に予約していただけるため、ニキビ跡に悩んでいる方はぜひ一度当院までお気軽にご相談ください。