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2024.10.18
美容コラム
ニキビ跡のクレーターの種類は?原因や治療方法について解説
ニキビの炎症が繰り返されると、クレーター状のデコボコとしたニキビ跡ができることがあります。
クレーター状のニキビ跡にはローリング型やボックス型、アイスピック型、脂肪萎縮型などの種類があり、セルフケアで治すのが難しく、クリニックでの治療が必要です。
この記事ではニキビ跡のクレーターの特徴について解説します。
クリニックでの治療方法や治療期間、予防方法などもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
ニキビ跡のクレーターとは?
クレーター状のニキビ跡は、肌が凹凸の状態になったものです。
ここではニキビ跡のクレーターができる原因やできやすい場所について解説します。
ニキビ跡のクレーターができる原因
ニキビ跡のクレーターは、繰り返し起こる炎症によって真皮層が破壊されると生じる症状です。
主に重症化したニキビが原因で起こりますが、具体的には炎症が起きたニキビをケアせず放置したり、間違ったニキビケアを行ったり、ニキビをつぶしてしまったりすることで、クレーターができやすくなってしまいます。
真皮層は表皮層とは異なり、ターンオーバーによる肌の生まれ変わりが起こらないため、クレーターが発生した部分は自然治癒でへこんだ状態を修復するのは難しくなります。
ニキビ跡のクレーターができやすい場所
ニキビ跡のクレーターができやすい場所としてこめかみやおでこ、頬、鼻などが挙げられます。
これらの場所は皮脂腺が発達しているため毛穴が開きやすく、ニキビ跡のクレーターができやすくなります。
また乾燥しやすい頬や口元にもニキビができやすいため、重症化してニキビ跡にならないよう注意が必要です。
ニキビ跡のクレーターの種類
ニキビ跡のクレーターには以下の4つの種類があります。
- ローリング型
- ボックス型
- アイスピック型
- 脂肪萎縮型
ここでは上記4つの種類についてそれぞれ解説します。
ローリング型
ローリング型は、上から見ると類円形で直径5mm~1cm程度のくぼみがあるクレーターです。
線維化した組織が筋膜と癒着し、表皮が引っ張られることにより、浅く緩やかな形の凹凸ができます。
他の種類と比べてなだらかにくぼんでいるため、見る角度によっては目立ちにくかったり、光の加減で目立ちやすくなったりすることがあります。
真皮層に働きかける『コラーゲンピール』や、皮膚のくぼみを針でほぐす『サブシジョン』などによる治療で改善されることが多いです。
ボックス型
ボックス型は、陥没底が平坦で横から見ると四角い形をしているクレーターです。
浅いものと深いものがあり、クレーターの深さによって適切な治療方法が異なります。
ローリング型と同様、線維化した組織が筋膜と癒着し、表皮が引っ張られることにより起こるものです。
ボックス型はクレーターの縁が角ばっているため、ローリング型よりも目立ちやすく、化粧でもカバーしにくい特徴があります。
コラーゲンピールや美肌注射、ピコフラクショナル、サブシジョンなどの治療方法が選択されることが多いです。
アイスピック型
アイスピック型は、表面に見えるニキビ跡の直径が2mm程度と小さいものの、皮下組織まで深く達することが多いクレーターです。
アイスピックで刺したような形に見えるため、このように呼ばれます。
ニキビ跡が小さく見えますが他の種類と比べて重症度が高く、治療が難しいタイプといえます。
自然治癒力によって肌の再生を促す『ダーマペン』や、新しい皮膚の再生を促す『フラクショナルCO2レーザー』などの治療方法が有効です。
脂肪萎縮型
脂肪萎縮型は、皮膚が大きく陥没しているクレーターです。
強い炎症が主な原因で、皮下組織の一部が収縮することで肌の表面に凹凸ができてしまいます。
皮膚と皮下組織が癒着してしまっているため、サブシジョンで癒着をはがし、その部分にヒアルロン酸を注入することで凹凸を改善する方法が有効です。
また脂肪萎縮型はローリング型やボックス型、アイスピック型などほかの種類と併発していることも多く、患部の状態に合わせた治療が必要になります。
ニキビ跡のクレーターはセルフケアでの改善が難しい
ニキビ跡のクレーターは真皮層まで破壊されて生じるケースが多く、セルフケアでの改善が難しいです。
ニキビ跡のセルフケアで使用する市販のケアアイテムは、主に表面層に対して効果があるもので、クレーター部分に使用しても改善には至りません。
クリニックで行う治療であれば皮膚の真皮層までアプローチできるため、クレーターを改善し、肌の表面を滑らかにできます。
ニキビ跡のクレーターにお悩みの方は、クリニックを受診して自分の症状に合った治療を受けましょう。
ニキビ跡のクレーターの治療方法
ニキビ跡のクレーターの治療方法は以下の通りです。
- サブシジョン
- ダーマペン4
- ベルベットスキン
- フラクセル2
- フラクショナルCO2レーザー
- マイクロフラクショナルRF
- eマトリックス
- ピーリング
ここでは上記8つの治療方法についてそれぞれ解説します。
サブシジョン
サブシジョンは、クレーターの原因である線維化した組織と筋膜の癒着を剥がす治療方法です。
癒着した部分を鋭利な針で剥がすことにより、深部への引き込みを解消し、クレーターを改善します。
主にローリング型やボックス型など、凹凸が目立ちやすいタイプに適した治療方法です。
サブシジョンのみで治療を行うケースと、ヒアルロン酸注入と同時に治療を行うケースがあります。
ヒアルロン酸注入と併用することでサブシジョンの効果を高め、凹みが強いクレーターにも高い改善効果が期待できます。
ダーマペン4
ダーマペン4は細い針で肌の表面に微細な穴をあけ、肌の自然治癒力によってクレーターを改善する治療方法です。
針の深さを表皮深層~深層に設定し、有効成分を併用することにより、繊維芽細胞の活性化やコラーゲン生成の促進などの効果が得られます。
これによりニキビ跡のクレーターだけでなく、黒ずみ毛穴やたるみ毛穴などの肌トラブルも改善可能です。
ダーマペン4は従来のダーマペンよりもさらに針が細くなっており、赤みや内出血などのダウンタイムが短い特徴があります。
ベルベットスキン
ベルベットスキンは、ダーマペン4とマッサージピールを組み合わせた治療方法です。
マッサージピールとは、専用のピーリング製剤を肌にやさしくマッサージしながら浸透させ、繊維芽細胞の活性化やコラーゲン生成の促進などの効果が得られる治療方法です。
ダーマペンと併用することで、肌のターンオーバーをより効果的に促進できます。
ニキビ跡のクレーターが気になる方はもちろん、肌のハリを出したい方や毛穴の黒ずみが気になる方などにもおすすめです。
フラクセル2
フラクセル2は、ミクロン単位のレーザーを肌に照射して肌を新しく入れ替える治療方法です。
治療部位に対し平均1500~2000発のレーザーが照射され、一度の治療で約12~20%もの皮膚の再生が期待できます。
3~4週間おきに4~6回程度治療を受けることでほとんどの肌が入れ替わるとされており、さまざまな肌悩みを解決できます。
ニキビ跡のクレーターだけでなく、シミや肌のくすみなどにも効果的な治療方法です。
フラクショナルCO2レーザー
フラクショナルCO2レーザーは、炭酸ガスレーザーを肌に照射することで皮膚の再生や改善効果が期待できる治療方法です。
レーザーを照射後、皮膚が再生される過程でコラーゲンが生成されるため、これによってニキビ跡のクレーターが改善されたり、肌の弾力やハリが向上したりといった効果が期待できます。
従来のフラクセルレーザーと比べて痛みやダウンタイムが少ない点が大きな特徴です。
マイクロフラクショナルRF
マイクロフラクショナルRFは、マイクロ絶縁ニードルを皮膚に刺し、RF(高周波)を肌深部に点状に到達させる治療方法です。
肌の奥から刺激を与えることにより、コラーゲンやエラスチンの生成を促し、さまざまな肌トラブルを改善へと導きます。
マイクロフラクショナルRFから照射されるエネルギーは真皮層のみに伝わるため、ダウンタイムが少ない点が大きなメリットに挙げられます。
またニキビの原因であるアクネ菌を熱凝固させるため、ニキビ跡だけでなく、進行性のニキビにも効果的な治療方法です。
eマトリックス
eマトリックスは、RF(高周波)を肌に照射して皮膚の再生を促す治療方法です。
点状にRFを照射するため、皮膚表面に残るダメージを抑えつつ、皮膚を引き締められます。
ニキビ跡のクレーターは、月に1回程度の間隔で3~5回程度照射すると改善効果が期待できます。
たるみや小じわ、毛穴開きなどにも効果的な治療方法です。
ピーリング
ピーリングは、肌表面にある古い角質や皮脂を除去し、新しい皮膚の再生を促す治療方法です。
これにより肌表面が滑らかになり、さらにターンオーバーを促進する効果も期待できます。
ニキビ跡のクレーターだけでなく、シミや黒ずみの改善にも効果的な治療方法です。
ピーリング治療には複数の種類があり、ガーベラ美容クリニックでは『ケミカルピーリング』『マッサージピール』『ペパーミントピール』『トラネックスレチピール』『ミラノリピール』を扱っています。
患者さんの肌の状態に合わせて、ピーリング治療の種類を選ぶことが可能です。
ニキビ跡のクレーターに関するよくある質問
ニキビ跡のクレーターに関するよくある質問をまとめました。
- ニキビ跡のクレーターを予防する方法は?
- ニキビ跡のクレーターの治療期間は?
- ニキビ跡のクレーターの治療の痛みは?
- ニキビ跡のクレーター治療のダウンタイムは?
ここでは上記4つの質問についてそれぞれ解説します。
ニキビ跡のクレーターを予防する方法は?
ニキビ跡のクレーターを予防するためには、ニキビの炎症が起こる前にきちんとケアすることが大切です。
クレーターはニキビの炎症を放置することで起こるため、炎症が起こる前にニキビが治れば、ニキビ跡は残りません。
具体的な予防方法は以下の通りです。
- 紫外線対策を徹底する
- 保湿ケアを徹底する
- 肌を刺激しないようにする
- バランスの整った食事を摂る
- 生活習慣を見直す
またニキビをつぶすとニキビ跡が残る可能性が高いため、ニキビを直接触ったり肌をこすったりしないように注意しましょう。
ニキビ跡のクレーターの治療期間は?
ニキビ跡のクレーターの治療期間は、患部の状態や選択する治療方法により異なりますが、3~6か月程度の通院が必要になるケースが多いです。
治療方法ごとの治療回数の目安は以下の通りとなります。
- サブシジョン:3~6回
- ダーマペン:6~12回
- ベルベットスキン:3~5回
- フラクショナルCO2レーザー:5~10回
- ピーリング:5~10回
通院頻度や通院回数は一人ひとり個人差があるため、診察時に相談してみましょう。
ニキビ跡のクレーター治療の痛みは?
ニキビ跡のクレーター治療の痛みは、治療方法により異なります。
また痛みの感じ方には個人差があり、痛みをほとんど感じない場合もあれば、強く痛む場合もあります。
痛みが心配な場合は麻酔クリームを使用して治療を受けることも可能なため、診察時に医師に相談してみると良いでしょう。
ニキビ跡のクレーター治療のダウンタイムは?
ニキビ跡のクレーター治療のダウンタイムも治療方法により異なりますが、長くても7日~10日程度です。
治療方法ごとのダウンタイムの目安は以下の通りです。
- サブシジョン:7日程度
- ダーマペン:3~4日程度
- ベルベットスキン:3~7日程度
- フラクショナルCO2レーザー:2~5日程度
- ピーリング:3~7日程度
またニキビ跡のクレーター治療はどれも比較的ダウンタイムの症状が軽いため、仕事で忙しい方でも治療を受けやすいでしょう。
まとめ
繰り返し起こる炎症よって真皮層が破壊されると、ニキビ跡がクレーター状になります。
ニキビ跡にはセルフケアによってある程度改善できる種類もありますが、クレーター状のニキビ跡は真皮層まで破壊されて生じるもののため、セルフケアでは改善が難しいです。
肌の凹凸をなくし滑らかな状態にしたい場合は、クリニックでの治療を検討しましょう。
ガーベラ美容クリニックでは、クレーター状のニキビ跡の治療に適したダーマペン4やベルベットスキン、フラクショナルレーザーなどの治療に対応しています。
LINEやメールからお問い合わせを受け付けているため、ニキビ跡の治療でお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。