BLOG
ブログ
2024.12.06
美容コラム
ニキビ跡の種類別の原因と治し方について詳しく解説!
ニキビはきれいに治ることもあれば、ニキビ跡として残ってしまうこともあり、なぜそのような差が生まれるのか不思議に感じたことはありませんか?
ニキビを放置すると炎症が徐々に悪化してニキビ跡になりやすい特徴がありますが、ニキビ跡として残る原因はさまざまです。
この記事では、ニキビ跡ができる過程と原因、さらに場所別、種類別の治療法について詳しく解説します。
ニキビやニキビ跡にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
ニキビ跡ができるまでの過程
ニキビは進行段階によって性質が大きく変化し、それに伴って皮膚へのダメージも深刻化します。
白ニキビから始まり、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビを経て最終的にニキビ跡として残るまでの一連の流れを理解することで、早めの発見と対策が可能になります。
白ニキビ|毛穴が塞がった状態
肌表面に白っぽい小さな突起として現れる白ニキビは、ニキビの初期段階です。
毛穴に皮脂や古い角質が詰まることで発生し、この時点では炎症は起きていません。
白ニキビは過剰な皮脂分泌やターンオーバーの乱れなどが原因となって毛穴の出口が塞がれ、皮脂が正常に排出されずに内部に溜まっていっている状態です。
栄養バランスや生理周期の乱れによっても発生しやすくなりますが、この段階で適切なケアを行えば重症化するリスクを抑えられます。
早期発見と正しい洗顔で余分な皮脂を取りのぞいてケアすれば、他の段階のニキビと比べると治りやすいといえます。
黒ニキビ|詰まった皮脂が酸化して黒く変色した状態
白ニキビが進行して毛穴の詰まりが表面まで達し、空気に触れた皮脂が酸化して黒く変色したものが黒ニキビです。
この段階でもまだ炎症は起きていませんが、放置すると症状が悪化するリスクが高まるため早めの対処が必要です。
見た目の悪さを気にする人も多いですが、強い刺激を与えると炎症を引き起こし、かえってニキビの原因となるアクネ菌が増殖しやすい環境を作ってしまう恐れがあります。
例えば、市販の角栓パックを使用して無理に取りのぞこうとすると毛穴が開いて細菌が入り込み、より深刻な炎症を引き起こす場合もあるため、この段階では刺激を避けた適切なケアが重要となります。
赤ニキビ|アクネ菌が増殖して皮膚が炎症を起こした状態
赤ニキビは毛穴に詰まった皮脂を栄養源としてアクネ菌が増殖し、周囲の皮膚に炎症が広がった状態です。
赤く腫れて痛みを伴い、この段階から皮膚組織へのダメージが始まります。
ストレスやホルモンバランスの乱れ、肝機能の低下などが原因となって発生し、一度できると自然には治りにくい傾向にあります。
炎症性の皮疹であるため、触ったり潰したりはせず、医療機関に相談しましょう。
この状態が長引くとクレーターのようなニキビ跡が残る可能性も高まるため、早めの治療が大切です。
黄ニキビ|菌の死骸が膿となって溜まった状態
黄ニキビは炎症がさらに進行し、アクネ菌に加えて黄色ブドウ球菌も増殖した状態です。
菌の死骸が膿となって皮膚内部に溜まり、皮膚の深部まで炎症が及んでいます。
痛みや違和感が強くニキビに触りたくなるものの、この段階で潰してしまうと細菌感染のリスクが高まってより深刻な炎症を引き起こすことにもなりかねません。
さらに、膿をもったニキビは肌の深部まで進行しているため、潰すと皮膚組織に大きなダメージを与えてえぐれたように凹んでしまう場合もあります。
早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。
ニキビ跡|真皮や皮下組織がダメージを受けた状態
炎症による組織のダメージが真皮層まで達すると、ニキビ跡としてニキビ自体が治癒した後も肌に跡が残ります。
赤みや色素沈着、クレーターなど、さまざまな状態のニキビ跡が形成され、その症状は炎症の程度や深さによって異なります。
なかでもより深刻なニキビ跡が残りやすいのは、化膿したニキビを潰してしまった場合や、炎症を長期間放置した場合です。
毛包壁が壊され周囲の組織にまで炎症が広がると肌の奥にある真皮が破壊され、しこりやケロイドのように凸凹とした跡として残るケースもあります。
ニキビ跡は種類によって原因が異なる
ニキビ跡にはいくつかの種類があり、それぞれ異なるメカニズムで形成されます。
治療法を選択する際は、まず自分のニキビ跡がどのタイプに該当するかを見極めることが大切です。
各タイプの特徴と、発生メカニズムを把握しましょう。
赤み|毛細血管の増殖・拡張
炎症によるダメージから皮膚を修復する過程で毛細血管が増殖・拡張し、さらに皮膚が薄くなって血管が透けて見える状態になると、ニキビ跡が赤みとして残ります。
炎症が強い場合や同じ箇所に繰り返しニキビができると、血管が増加したり損傷したりして赤みが増し、紫色に見えることもあります。
軽度な赤みは時間と共に自然に薄くなりますが、重症化すると半年以上赤みが持続するケースもあり、その場合は赤みを消すために治療が必要です。
色素沈着|炎症によるメラノサイトの活性化
ニキビが発生すると炎症から肌を守るための防御反応としてメラノサイトが活性化され、メラニン色素が過剰に生成されます。
そして赤みのあったニキビ跡が時間の経過と共に茶色く変化し、シミのように残ったものが色素沈着です。
通常のターンオーバーで徐々に薄くなりますが、症状が重度な場合は改善に時間がかかることもあります。
また、紫外線や摩擦などの刺激により、さらに濃く目立つようになることもあります。
クレーター|炎症による真皮の破壊
クレーターは、化膿性の炎症により真皮層が破壊され、皮膚表面が陥没した状態を表します。
真皮の組織が破壊されると凹凸が生じて窪みができ、一度破壊された真皮は自然治癒しにくい傾向があります。
炎症が深い部分まで達した場合や、ニキビを無理に潰してしまった場合に発生しやすくなるため、ニキビができたら早めに適切な対処をとることが大切です。
しこり|炎症によるコラーゲンの過剰生成
しこりは、炎症により破壊された組織を修復する過程で、コラーゲンが過剰に生成されて発生します。
肌表面が硬く盛り上がった状態となり、通常は痛みを伴いません。
炎症が強く繰り返される場合や、指についた細菌による二次感染で炎症が悪化した場合に起こりやすくなります。
小さなニキビでも、触ったり潰したりすることでしこり化するリスクが高まります。
ケロイド|瘢痕組織の過剰生成
ケロイドは、炎症後の修復過程で瘢痕組織が過剰に生成される状態で、形成には体質的な要因が強く関わっているとされます。
皮膚が赤く盛り上がり、触れると痛みを感じるケースもあります。
顎下やフェイスライン、胸、背中、肩、上腕に発生しやすいのが特徴です。
同じ場所に繰り返しニキビができることで発生リスクが高まり、一度形成されると自然治癒は困難になります。
ニキビ跡の場所別の治し方
ニキビ跡は発生する場所によって形成過程や症状が異なります。
また、皮膚の性質も部位によって大きく変わるため、それぞれの場所に適した治療法を選ぶ必要があります。
代表的な部位とその特徴を見ていきましょう。
部位 | 特徴 | 主な治療法 | 注意点 |
---|---|---|---|
額・こめかみ | ・皮脂分泌が活発
・白ニキビが多い ・色素沈着が残りやすい |
・ケミカルピーリング
・イオン導入 |
・前髪の刺激を避ける
・シャンプー剤の残留注意 ・こめかみはクレーター化しやすい |
鼻・眉間 | ・皮脂腺が多い
・毛穴が深い ・黒ニキビが多い |
・ケミカルピーリング
・イオン導入 |
・目立つ部位で触りやすい
・二次感染リスクが高い |
頬 | ・大人ニキビが多い
・炎症が起きやすい ・跡が残りやすい |
・ケミカルピーリング
・イオン導入 ・ジェネシス ・光治療 ・マイクロニードル治療 |
・メイク道具の清潔さに注意
・枕との接触に注意 |
口まわり | ・再発しやすい
・治りにくい ・痛みを伴う炎症が多い |
・ケミカルピーリング
・イオン導入 ・ジェネシス ・光治療 |
・胃腸の状態に影響される
・ホルモンバランスの影響大 ・冷え性に注意 |
顎・フェイスライン | ・大人ニキビが多い
・再発を繰り返しやすい ・男性ホルモンの影響大 |
・ケミカルピーリング
・イオン導入 ・ジェネシス ・光治療 ・マイクロニードル治療 |
・マスクによる刺激注意
・男性は髭剃りに注意 |
背中 | ・皮膚が厚く硬い ・重症化しやすい ・治りにくい |
・ケミカルピーリング
・イオン導入 |
・衣類の摩擦に注意
・汗による蒸れに注意 ・発見が遅れやすい |
デコルテ | ・皮脂腺が多い ・ターンオーバーが遅い ・跡が残りやすい |
・ケミカルピーリング
・イオン導入 |
・マラセチア属菌に注意
・衣類との摩擦に注意 |
ニキビ跡の治療は、部位の特徴を考慮して選択する必要があります。
基本的な治療法としてケミカルピーリングやイオン導入が効果的ですが、各部位に応じた適切な治療法を組みあわせることで、より改善が期待できます。
ニキビ跡の種類別の治し方
ニキビ跡の治療は、症状の種類や程度によって適切な方法が大きく異なります。
自然治癒が期待できる赤みや色素沈着から、医療機関での治療が必要なクレーターやしこり、ケロイドまで、それぞれに適した対処法を見ていきましょう。
赤み
赤みタイプのニキビ跡は、症状が軽度なら半年程度で自然治癒する可能性があります。
ターンオーバーを促進するセルフケアも有効で、生活習慣の改善やビタミンの摂取が大切です。
医療機関では光治療やイオン導入で炎症を抑制し、Vビームなどの色素レーザーで血管の赤みを改善できます。
6ヶ月以上経過しても消えない場合には、レーザー治療が推奨されます。
また、内服薬や外用薬による治療も行われ、マイクロニードル治療なども効果的です。
色素沈着
色素沈着もセルフケアでの治癒の可能性がある症状です。
紫外線対策を徹底し、肌への刺激を避けることが重要です。
医療機関ではピーリング治療でメラニンの排出を促進し、イオン導入やエレクトロポレーションで美白有効成分を浸透させます。
内服薬や外用薬による治療も行われ、マイクロニードルや光治療、レーザー治療などの選択肢もあります。
治療と並行して、日焼け止めの使用や帽子・日傘の活用など、日常的な紫外線対策も欠かせません。
クレーター
クレーター型のニキビ跡はセルフケアによる治癒が困難なため、医療機関での治療がおすすめです。
フラクショナルレーザーやCO2レーザーでは皮膚の再生を促し、ダーマペンなどのマイクロニードル治療では肌の生まれ変わりを促進します。
また、サブシジョンやCO2アブレージョンといった治療法も選択肢となり、スキンブースターや再生医療などの新しい治療法も導入されています。
クレーターの改善には複数回の治療が必要で、時間をかけた継続的なアプローチが必要です。
しこり
しこり型のニキビ跡もセルフケアによる改善は難しく、医療機関でのレーザー治療が効果的です。
レーザーにより過剰に生成されたコラーゲン部分を改善し、皮膚の再生を促す治療法です。
また、患部に直接薬剤を注入するニキビ注射では、炎症を抑制して新たなしこりの形成を防ぎます。
しこり型のニキビ跡は複数回の治療が必要となり、効果が表れるまでには時間がかかります。
治療と同時に触ったり潰したりしないように注意が必要です。
ケロイド
ケロイドもセルフケアが難しいニキビ跡です。
主な治療法はステロイド注射で、症状に応じて複数回の投与が必要となります。
ボトックス注射やレーザー治療も選択肢となり、ステロイドテープやシリコンジェルシートの使用も効果的です。
ケロイドの発生は体質的な要因が強く、一度改善しても再発しやすいため、長期的な経過観察が欠かせません。
なかでも顎下や胸、背中など、発生しやすい部位には注意が必要です。
まとめ
ニキビ跡の形成には、各部位特有の要因が深く関わっています。
それぞれの原因を正しく把握し、部位ごとの特徴にあわせた治療法を選択することで、より効果的なニキビ跡の改善が可能になります。
もしニキビにお悩みなら、ガーベラ美容クリニックまでお気軽にご相談ください。
当院ではお客様一人ひとりのお肌の状態を丁寧に診断し、症状にあわせた治療プランをご提案いたします。
赤みや色素沈着に有効なフォトフェイシャルやイオン導入、クレーターやしこり、ケロイドに適したフラクショナルレーザーのほか、各種ピーリングの取り扱いもございます。
大阪で低侵襲・低価格・高品質の美容医療をお探しの方は、ぜひ天王寺・阿倍野区のガーベラ美容クリニックにご相談ください。