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院長ブログ

化粧品の防腐剤について

 

先日投稿した、メルスモン【メルスモン プラセン100DC】には「フェノキシエタノール」という防腐剤が含まれます。(厳密にはペンチレングリコールにも防腐作用がありますが)

 

さて、世の中には「防腐剤無添加」をうたう化粧品がたくさんありますが、果たしてそれらは本当に「お肌に優しい」のでしょうか?

化粧品の防腐剤として使用される成分は、フェノキシエタノールやパラベン類などが有名ですが、これらは化学的に合成された物質で、少量で強い防腐効果(静菌・殺菌作用)を発揮します。

防腐剤が入っていないとどうなるかというと、アミノ酸や糖類、脂肪分などの栄養成分が豊富な化粧品は、ただちに菌やカビに支配されて使えなくなってしまいます。ですので、少量の防腐剤添加は化粧品の品質保持のためには必須です。

また、「石油から合成された化学物質だから肌に悪い、悪だ」と曲解されていることも少なくありませんが、100%天然由来の植物エキスであれば肌に良い・アレルギー反応や皮膚炎を起こさないというのは大きな間違いです。植物由来の成分にアレルギーを起こす人は意外と多く、その化粧品を使い続けていてもなんとなく肌が良くならない原因になっている可能性もあります。

なお、私も皆さんも大好きなワセリンは完全なる石油由来ですが、長年の使用実績があり、皮膚刺激性はほとんどないとされています。

 

防腐剤無添加で、代わりに聞いたことのないような「植物性●●エキス」などがやたらと多く含まれる化粧品よりも、昔から長く使用され、防腐成分としての実績とデータのあるフェノキシエタノールやパラベン類などが少量添加されている化粧品のほうが安全なのではないかと思っています。

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