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ボトックスについて

こんにちは。院長の辻川です。

本日はボトックスの単位数と希釈についてのお話です。

 

当院では、メインでアラガン社製のボトックスを使用しておりますが、患者様には比較的低価格でご提供しているためか、薄めて使用しているのですか?というご質問を受けることがあります。

 

答えは、「より良い効果をもたらすために、部位に応じて濃さを変えている」です。

 

アラガン社の推奨するボトックスの希釈濃度は2種類あります。濃い希釈は「0.1ccあたり4単位」に、薄い希釈だと「0.1ccあたり2単位」になるよう、生理食塩水を用いて希釈を行います。

比較的大きな筋肉(咬筋、肩、ふくらはぎなど)は、広範囲にまんべんなく行きわたらせる必要があるため、個人的には薄めの希釈のほうが効き方に偏りが出ず、良いと感じております。脇、マイクロボトックス処置なども薄めのほうが適しています。

逆に、深い眉間や額のシワ、顎のシワを改善する場合、濃い希釈で作成した薬液のほうが、近傍の標的でない筋に作用が及び表情に違和感が出るなどということもなく、しっかりとした効果が出る場合もあります。

いずれにしても、ボトックスを効かせるためには、ターゲットとする筋肉の大きさ・収縮の強さに応じた適切な単位数の投与が必要です。薄い希釈でも、濃い希釈でも、必ずその単位数の投与は行われています。このため、「ボトックスを〇〇cc投与する」という言い方は正確ではありません。

 

ボトックスは必要以上に、過剰な単位数の投与をするメリットはないと考えておりますので、患者様のお悩みごとに適切な単位数を見極めて施術を行っています。

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