ポリヌクレオチド=PNは、DNAの断片です。
美容医療では、サーモンの精巣から抽出・精製されたDNA断片を含むフィラー(注入剤)をPN製剤と呼び、ECM製剤とは別カテゴリーの肌育注射として扱われます。
ふだん、DNAは、細胞にある核の中にしまわれています。
しかし、PN製剤を注入することで、DNAの断片が核の外にある状態となります。すると、「傷つけられたために細胞・核が破壊され、本来核内にあるはずのDNAが漏出してしまっている」と認識されます。
これにより、創傷治癒に関連した様々な生体反応が生じます(線維芽細胞の増殖、抗炎症など)。
上記の機序を応用し、お肌の修復・再生、抗炎症作用を狙うのが、PN製剤の特徴です。
当院では、韓国製のリジュランと、CE承認取得のプルリアル(ルクセンブルグ)を扱っております。
ECM製剤と比較すると、PN製剤は注入時に痛みがやや強いのが難点ですが、小じわやハリ改善などのほか、肌の赤み、ニキビ跡の凹凸、アトピーなどのお悩みにも適しています。