美容クリニックによってはしないところもあるようですが、当院では、医師の診察の前にカウンセラーによるカウンセリングを受けていただいています。
・カウンセラーさんは基本的に「聞き上手」。医師には話しづらいと感じることや、些細な悩みも気軽に相談しやすい傾向がある(もちろん、「話しづらい」という空気感を医師が診察時に作り出してしまうのは大問題ですが)。
・カウンセラーさんは総じて美容の知識が豊富である。皮膚科学や解剖生理学などの基礎を除き、美容について医学部で学ぶことはまずないので、美容医療などにはちっとも興味のない医師よりも、非医療従事者のカウンセラーさんやエステティシャンのほうが知識が豊富であるケースは往々にしてある。
もちろん、最終決定権は医師にありますので、医師の診察をもって治療方針を決定することは基軸としてありますが、上記のような理由から、カウンセラー業務(≒予診)は意義のあることだと思っています。
世の中には、カウンセラーが「患者を密室に連行して、治療の契約をするまで解放しない」…などというとんでもないことをして売り上げ増加を図る美容クリニックもあると聞きます。私自身は、美容クリニックでそのような強引な勧誘を受けたことも目の当たりにしたこともありませんが、実際あるみたいです。
患者さんの中には、「カウンセラーによるカウンセリング」というとそのようなイメージをもつ方も少なからずいらっしゃるようなのですが、当院では当然、そのような無粋な真似はいたしません。
たびたび美容クリニックを飲食店に例えてしまって恐縮なのですが、「料理を作る人」が実際に治療を行う医師・看護師だとすれば、お客さんとコミュニケーションをとりながらお店を円滑に回す「おかみさん」的な役回りがカウンセラーさんだと思っています。