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2025.05.26
院長ブログ
肌診断測定器について
当院でも導入している肌診断測定器。
しみ、しわ、毛穴などを数値化し、肌の状態を客観的に評価してくれる優れた機械です。
こちらの機械による肌診断は大変人気のメニューですが、機械に振り回されすぎるのは要注意です。
というのも、機械の算出した肌年齢と、実際に患者さんと相対して感じる肌年齢が良くも悪くも一致しないことが多々あるからです。ですから、一回撮影して、肌年齢が●●才だったと一喜一憂するのは違う気がします。
若々しく見られたいという願望はもちろん誰にでもありますが、私たちは、機械に、ではなく他人に見られてきれいだ・若く見えると思われるために、もっといえば自分自身が見て満足するための肌をつくるためにスキンケアを行い、美容医療を利用するものだと思っています。少なくとも私はそうです。
肌診断器は、治療の前後でどのくらい数値が向上したかなど、治療による経時的変化を追うのに非常に有用です。肝斑やPIH(色素沈着)がどのくらい薄くなったか、赤みがどのくらい改善したか、数値化して微妙な変化を洗い出してくれます。
とはいえ、そういった各要素の数値にも、治療効果以外の様々な要素がどうしても絡んでしまいます。スキンケアや食事の内容、ストレス多寡、睡眠状況や、撮影を行う時間帯が午前なのか午後なのか、撮影何分前に洗顔を行ったか、そのときの洗顔の仕方はどうだったかなど。フラットな評価のためには条件を揃えることが必要になりますが、毎回まったく同条件で撮影することは困難です。
測定・診断結果に振り回され過ぎないこと
あくまで治療効果判定のための一助として機械を用いること
この2点がポイントだと思っています。
ちなみに、自分で見てどう感じるかがすべてだと考えている私は、少なくとも自院では肌診断器による撮影をしたことはありません。
(機械の肌年齢評価にびびっているわけでは…ないです。笑)