COLUMN
美容コラム
毛穴パックはよくない?肌への影響と正しいケア方法・美容皮膚科での選択肢

毛穴パックがよくないと言われるのは、剥がす刺激で角質層まで一緒に取れてしまい、乾燥や毛穴の開きの悪化を招きやすいためです。正しい頻度・手順を守れば過度に恐れる必要はありませんが、セルフケアで改善しない場合は美容皮膚科への相談も選択肢のひとつです。
この記事を読むと、次の3点がわかります。
- 毛穴パックがよくないと言われる具体的な理由
- 肌に負担をかけにくい正しいケア方法と頻度の目安
- セルフケアで対応しきれない場合の医療的な選択肢と費用・リスクの目安
「毛穴パックを使い続けていいのか不安」という方に向けて、理由から順に整理していきます。
毛穴パックはなぜ「よくない」と言われるのか
1. 角質層まで一緒に剥がしてしまい、肌が薄く敏感になる
シートを貼り付けて剥がすタイプの毛穴パックは、詰まった角栓だけでなく、肌の水分を保つ健やかな角質層(肌バリア機能)まで一緒に引き剥がしてしまいます。これにより皮膚が一時的に薄くデリケートな状態になり、外部刺激を受けやすくなります。
2. 毛穴の周りの皮膚が引き伸ばされ、開きが目立ちやすくなる
シートを強い力で剥がす際の物理的な引っ張り刺激を繰り返すと、毛穴周囲の柔軟な皮膚組織が伸ばされ、かえって毛穴の開きが目立ちやすくなるおそれがあります。
3. 乾燥・赤み・炎症など肌トラブルにつながりやすい
角質層がダメージを受けると皮膚の水分保持機能が損なわれ、乾燥や赤み、ヒリヒリ感、場合によっては皮膚炎を引き起こします。当院のカウンセリングでも「長年市販の毛穴パックを愛用していたが、かえって毛穴が開いて目立つようになった」とご相談いただくケースが多く見られます。詳しく伺うと、使用頻度や放置時間がメーカー推奨の目安を超えてしまっていることが少なくありません。

毎日使うのはNG?正しい使用頻度とケアの手順
剥がすタイプは週1〜2回程度が一般的な目安
剥がすタイプの毛穴パックは、頻繁に使用すると肌への物理的刺激が蓄積してトラブルの原因となります。そのため、メーカー推奨の標準的な使用目安は「週1〜2回程度」と定められている製品が多く見られます。必ず製品の取扱い説明書やパッケージに記載された指定の頻度を守って使用してください。
使用前後のひと手間で肌への負担を減らす
蒸しタオルなどで毛穴を開かせてから使用する、指定の放置時間を守る、使用後は収れん化粧水・保湿でケアするといった手順が、肌への負担を減らすポイントです。
毛穴パックだけに頼らない、日常の毛穴ケアの基本
洗顔と保湿で皮膚バリア機能を整える
1日2回程度の洗顔を基本とし、ゴシゴシこすり洗いを避けて優しく洗い流したあと、すぐに十分な保湿を行うことが大切です。皮膚のバリア機能を正常に保つことが、結果として過剰な皮脂分泌や毛穴のつまりを防ぐ最良の近道となります。
角栓は無理に押し出さない
つま出したり押し出したりして角栓を無理に取り除こうとすると、毛穴の周りの組織が傷ついて炎症を起こし、色素沈着や毛穴のクレーター化につながるおそれがあります。自己流での角栓の押し出しは避け、肌に負担をかけない洗顔と適切なスキンケアで対応しましょう。
セルフケアで改善しない場合の医療的な選択肢
セルフケアで角栓や毛穴の開きが改善しない場合は、美容皮膚科での医療的なアプローチが効果的です。施術はいずれも自由診療(保険適用外)となります。
ケミカルピーリングの目安
角質・角栓のケアを目的とした施術で、費用の目安は1回あたり数千円〜1万円台程度ですが、クリニックや使用する薬剤により異なります。効果には個人差があり、赤み・乾燥・まれに炎症等が生じることがあります。
フラクショナルレーザー等の機器施術の目安
毛穴の開きに対しては、フラクショナルレーザーなどの機器施術が選択肢になることがあります。複数回の施術を要することが多く、ダウンタイムにも個人差があります。医療的な毛穴治療は、1回完結の即効的な施術ではなく、複数回の施術と適切な間隔、日常のスキンケアの見直しを組み合わせて経過を見ていくものです。
美容皮膚科に相談する目安のタイミング
セルフケアを一定期間(目安として数週間〜数か月)続けても改善が見られない場合、または赤み・炎症が続く場合は、自己判断を続けず皮膚科や美容皮膚科へ相談することをおすすめします。

よくある質問
Q. 毛穴パックを使った後、赤みやヒリヒリが出たらどうすればいい?
使用を中止し、肌をこすらず流水などで優しく洗い流したうえで保湿し、様子を見てください。赤みや痛みが長引く場合は自己判断で使用を再開せず、皮膚科や美容皮膚科に相談することをおすすめします。
Q. 毛穴パックは絶対に使ってはいけないの?
絶対に使ってはいけないわけではありません。製品の説明書に従い、適切な頻度・手順で使用すれば、過度に恐れる必要はありません。ただし乾燥肌や敏感肌の方はバリア機能が低下しやすいため、特に注意が必要です。
Q. 一度広がった毛穴はセルフケアだけで元に戻る?
毛穴の開きの程度や原因によって個人差があります。セルフケアで改善が見られない場合は、美容皮膚科でのピーリングやレーザー等の選択肢について相談してみるのも手です。
まとめ
毛穴パックがよくないと言われる主な理由は、剥がす際の強い刺激が健やかな角質層やバリア機能にダメージを与えやすいためです。使用する際は正しい頻度・手順を守り、日常的な丁寧な洗顔と保湿を基本ケアとしましょう。それでも改善しない場合は美容皮膚科でのピーリングやレーザー等の選択肢を検討してみてください。
参考文献
[1] 独立行政法人国民生活センター「化粧品の危害」 (https://www.kokusen.go.jp/soudan_topics/data/cosmetic_harm.html)
[2] 厚生労働省「化粧品等の使用上の注意について」(薬食発0530第2号、平成26年5月30日) (https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000051963.pdf)
[3] 公益社団法人日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」(2023年8月) (https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/zasou2023_230820.pdf)
免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断・治療方針を示すものではありません。施術の効果・費用・期間には個人差があります。施術を検討される際は、必ず医師によるカウンセリングを受けた上でご判断ください。
監修者情報

ガーベラ美容クリニック 院長
辻川 麻実(つじかわ あさみ)医師
この記事の監修医師
資格・所属学会
- 厚生労働省認定麻酔科標榜医
- 日本医師会認定産業医
- 日本抗加齢医学会
- 点滴療法研究会
- カスタマイズ治療研究会
- 日本化粧品検定1級
略歴
- 2010年に大阪大学文学部を卒業後、2011年に帝京大学医学部へ入学し直し、2017年に卒業。同年、済生会千里病院にて初期臨床研修医となり、2018年からは大阪大学医学部附属病院で研修を継続。2019年よりりんくう総合医療センター麻酔科に勤務し、2021年から2023年にかけて複数の美容クリニックで診療経験を積んだのち、2024年4月にガーベラ美容クリニックを開院、院長に就任。メスを用いない低侵襲な美容医療を中心に、注入治療やフォト・ハイフ・RFなど幅広い施術に対応している。
- 院長紹介
- https://gerbera-clinic.jp/about/














