COLUMN
美容コラム
目の下のしわの原因は?たるみとの違いとセルフケア・医療の選択肢を解説

目の下のしわは、乾燥による浅い溝(乾燥小じわ)や表情の癖による表情じわなど、「たるみ」とは異なる原因で生じることが多く、タイプによって有効な対処法も変わります。
- しわとたるみの構造的な違い
- タイプ別の原因とセルフケア方法
- セルフケアで改善しにくい場合の医療的な選択肢(費用目安・リスク・効果の持続期間を含む)
「しわなのかたるみなのか分からない」という方に向けて、まず基本の違いから整理していきます。
目の下のしわとたるみは違う?まず知っておきたい基本の違い
しわとは―皮膚表面(表皮)にできる浅い溝
皮膚の老化には、加齢に伴う「自然老化」と、紫外線ダメージによる「光老化」の2つの要因が存在します。乾燥や光老化によって表皮の水分保持力が低下すると、肌表面に細かい溝が生じます。これがいわゆる「しわ」の正体です。
たるみとは―皮膚のハリ低下・脂肪や筋肉の下垂による変化
一方、たるみは表皮の浅い溝ではなく、皮膚全体のハリの低下や、脂肪・筋肉の下垂による構造的な変化です。しわが表面の現象であるのに対し、たるみは組織全体の変化という違いがあります。

目の下にしわができる主な原因
乾燥による小じわ(乾燥性のしわ)
目元は皮膚が薄く、皮脂腺が少ないため、他の部位よりも乾燥しやすい傾向があります。乾燥が続くと、表皮の水分保持力が低下し、細かい溝ができやすくなります。保湿だけでなく、クレンジングやアイメイクオフの際の摩擦を避けるスキンケア習慣も同じくらい重要です。
表情の癖による表情じわ
目を細める、笑うといった表情の動きを繰り返すことで、皮膚に折り目が定着していくしわを表情じわと呼びます。乾燥によるしわとは異なり、表情を動かした際に目立ちやすく、無表情に戻すと浅くなるという特徴があります。なお、乾燥によってできる細かく浅いしわは「ちりめんじわ(乾燥小じわ)」と呼ばれます。
加齢・紫外線による光老化の影響
紫外線を受けることで生じる「光老化(外因性老化)」は、加齢による自然老化とは異なり、肌のコラーゲン破壊や乾燥を急速に進行させます。ただし光老化は、日頃のUVケアや紫外線対策によって予防できる領域が大きいことが特徴です。
【セルフチェック】あなたの目の下のしわはどのタイプ?
目の下のしわは、タイプによって有効な対処法が変わります。ご自身の目元の状態をチェックしてみましょう。
- 乾燥小じわ(ちりめんじわ)タイプ:洗顔後やエアコンの効いた室内で細かい線が目立ち、保湿クリームを塗ると目立ちにくくなる
- 表情じわタイプ:笑ったときや目を細めたときに線がはっきり現れ、無表情に戻すと浅くなる
- たるみ(影クマ)タイプ:線というより膨らみや段差による影として見え、保湿をしても変化を感じにくい
複数のタイプに当てはまることもあります。判断がつかない場合は、医師によるカウンセリングで確認してください。

乾燥による小じわに効果的なセルフケア方法
保湿ケアのポイント(バリア機能を整える)
角層のうるおいとバリア機能を整えることが、乾燥小じわのケアの基本です。継続的な保湿ケアによって、目立ちにくくなる場合があります。
紫外線対策
紫外線による光老化を防ぐため、日焼け止めやUVカット効果のある日傘・サングラスなどを日常的に取り入れることが重要です。
摩擦を避ける生活習慣
クレンジングやアイメイクオフの際に強くこすらないよう注意することも、デリケートな目元のしわを防ぐ大切な習慣です。
ただし、表情の動きで生じる表情じわや、加齢で定着した溝は、セルフケアだけでは改善が難しい場合があります。
セルフケアで改善しにくい場合の医療的な選択肢
以下の施術は自由診療(保険適用外)となります。
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸を注入し、しわのくぼみや溝にボリュームを補って目立ちにくくする治療法です。
ガーベラ美容クリニックでの料金例は、ヒアルロン酸1本あたり66,000円(税込)となります(※必要本数はシワの深さや範囲により変動します)。
【リスク・注意点】
施術直後に内出血や腫れが生じることがあるほか、目元は皮膚が非常に薄いため、注入層が浅すぎると皮膚が青白く透けて見える「チンダル現象」が起こるリスクがあります。また、極めて稀ですが血管内誤注入による血管塞栓・血流障害のリスクも伴います。効果の持続期間には個人差があるため、状態を維持するための再施術のタイミングにつきましては事前のカウンセリングにてご相談ください。
ボトックス注射
笑ったときなどに生じる表情じわの動きを抑える治療法です。
なお、国内承認されているA型ボツリヌス毒素製剤の効能・効果は「眉間」および「目尻」の表情じわであり、目の下(下まぶた)への注入は国内承認範囲外の「適応外使用」となります。適応外使用の場合、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性があるため、施術のメリット・リスクをカウンセリングで丁寧にご説明したうえで実施の可否を判断いたします。
当院の料金例は、1部位13,200円、2部位24,200円、3部位33,000円(いずれも税込)です。
【リスク・注意点】
内出血や腫れのほか、注入量や部位の調整によっては笑顔の際に違和感が残るリスクがあります。効果の持続期間は一般的に数か月程度(3〜4か月前後)となるため、良好な状態を維持するには定期的な再施術が必要となります。

医療的な施術を検討する前に知っておきたいこと
ヒアルロン酸注入とボトックス注射は、それぞれ得意な症状のタイプが異なります(溝を埋めるか、表情の動きを抑えるか)。自己判断で選ばず、カウンセリングでご自身のしわのタイプを医師に確認してもらうことが、納得して施術を選ぶための第一歩になります。
また、目元の症状がしわではなく眼窩脂肪の突出や皮膚のたるみによるものである場合、適した対処法は異なります。しわとたるみは併存していることも多いため、どちらが主な要因かは自己判断せず、診察で確認することをおすすめします。
どの施術が適しているかは、しわのタイプだけでなく、皮膚の状態や既往歴によっても変わります。まずは診察で、ご自身に適応があるかどうかを確認するところから始めてください。
目の下のしわに関するよくある質問(FAQ)
Q. 注入治療を受けた後、メイクや洗顔はいつからできますか?
一般的には、当日はメイクを控え、洗顔やクレンジングの際は注入部位を強くこすらないよう案内されることが多いです。ただし、再開のタイミングは注入した部位や製剤、当日の状態によって異なるため、施術を受けたクリニックの指示に従ってください。
Q. 20代でも目の下にしわができることはありますか?
はい、20代であっても目の下にしわが生じることは珍しくありません。加齢変化だけでなく、エアコンによる肌の乾燥や日焼け(紫外線ダメージ)、スマートフォンやパソコンの使用に伴う眼精疲労、睡眠不足・クレンジング時の摩擦などの影響によって、年齢にかかわらず細かな乾燥小じわが現れることがあります。
まとめ―自分に合ったケアで健やかな目元へ
目の下のしわとたるみは異なる仕組みで生じるものであり、原因のタイプによって有効なセルフケアや医療的な選択肢が変わります。ご自身のしわのタイプに合わないケアを続けても変化が得られないばかりか、かえって肌の負担となるおそれもあります。気になる症状がある場合は自己判断せず、まずはカウンセリングで医師にご相談ください。
参考文献
[1] 日本皮膚科学会雑誌 132巻12号「皮膚の老化とは―通常の老化と光老化の違い」(2022年11月21日) (https://www.jstage.jst.go.jp/article/dermatol/132/12/132_2665/_article/-char/ja/)
免責事項
効果には個人差があります。施術を検討する際は、医師によるカウンセリングで自身の症状やリスクについて十分な説明を受けた上でご判断ください。
監修者情報

ガーベラ美容クリニック 院長
辻川 麻実(つじかわ あさみ)医師
この記事の監修医師
資格・所属学会
- 厚生労働省認定麻酔科標榜医
- 日本医師会認定産業医
- 日本抗加齢医学会
- 点滴療法研究会
- カスタマイズ治療研究会
- 日本化粧品検定1級
略歴
- 2010年に大阪大学文学部を卒業後、帝京大学医学部へ進学し、2017年に卒業。同年、済生会千里病院にて初期臨床研修医となり、2018年からは大阪大学医学部附属病院で研修を継続。2019年よりりんくう総合医療センター麻酔科に勤務し、2021年から2023年にかけて複数の美容クリニックで診療経験を積んだのち、2024年にガーベラ美容クリニックを開院、院長に就任。メスを用いない低侵襲な美容医療を中心に、注入治療やフォト・ハイフ・RFなど幅広い施術に対応している。
- 院長紹介
- https://gerbera-clinic.jp/about/














