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2025.10.23
美容コラム
ボトックスをやめるとどうなる?影響とやめる理由も解説

ボトックス注射は、表情ジワやエラ張り、多汗症など幅広い悩みに対応できる人気の美容施術です。
継続して打つ方が多い一方で、「やめたらどうなるのか」と疑問や不安を抱く方も少なくありません。
印象が変わってしまうのではないか、急に老けて見えたらどうしようなどを心配して、お悩みの方もいます。
この記事では、ボトックスをやめた場合の影響や理由、また継続する際のポイントを詳しく解説します。
初めて施術を受ける方や、続けるべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
ボトックス注射の基本

ボトックスは世界各国で使用実績があり施術例も多いですが、その効果や持続時間を理解しておくことが大切です。
ここでは、薬剤の仕組みや作用、期待できる効果、持続性、打ちすぎた場合の注意点について解説します。
ボトックスとは?作用の仕組み
ボトックスとは、ボツリヌス菌から抽出されるA型ボツリヌストキシンを有効成分とする薬剤です。
アメリカのアラガン社製の製品のことを指し、日本では厚生労働省により認可されています。【承認番号:22100AMX00398000】
神経から筋肉への信号伝達を一時的にブロックし、神経伝達物質であるアセチルコリンの放出を阻害して、筋肉の収縮を抑えます。
その結果、特定の筋肉が収縮しにくくなって過剰な動きが和らぎ、表情ジワや筋肉の緊張による症状の緩和につながる仕組みです。
また、多汗症治療では汗腺の活動を抑制し、発汗量を減らす治療が行われます。
ただし、ボトックスの効果は永続的ではなく一定期間で分解されるため、効果を保つためには定期的な施術が必要です。
ボトックスの主な効果
ボトックスの代表的な効果は、額や眉間、目尻などの表情ジワの一時的な改善です。
笑ったときや顔をしかめたときなどにできるシワを、目立ちにくくする効果が期待できます。
他にも、エラ張りやバニーラインの改善、ふくらはぎの脚痩せ、肩こりや首こりの軽減、ワキや手のひら、足の裏の多汗症による発汗抑制など、顔以外の部位にも応用されています。
さらに、ガミースマイルや口角の下がり改善など表情の印象を変える、片側顔面痙攣や斜視などの医療分野でも活用されている治療です。
これらの効果は、筋肉や神経の働きを一時的に抑えることによって得られるため、手術のように長く続く変化ではありません。
また、自然な仕上がりを求めるためには、経験や実績の豊富な医師による注入量や部位の調整が重要です。
ボトックスの持続時間
ボトックスの効果は施術後2~3日後から現れ始め、約1~2週間で安定することが一般的です。その後、多くの場合は約3~6か月で徐々に元に戻っていきます。
持続時間は施術部位や薬剤量、人それぞれの代謝、生活習慣によっても異なり、個人差が大きいです。
例えば、顔周りのシワは小さな筋肉のため比較的早く効果が薄れ、肩こりや多汗症治療などの広い範囲では長持ちする傾向があります。
なお、定期的な施術を重ねることで筋肉の動きが弱まり、持続時間が延びるケースもあり、この点でも個人差が大きいです。
できるだけ効果を長く保つためには、医師と相談しながら適切な施術間隔を決めることが大切です。
打ちすぎるとどうなるか
必要以上にボトックスを注入すると、筋肉の動きが制限され過ぎて表情が不自然になることがあるため、注意が必要です。
特に額や眉間は感情表現に関わるため、動きが止まることにより違和感を覚えることも少なくありません。
また、過剰な注射を長期間繰り返すと筋肉が萎縮し、皮膚がたるみやへこみが目立ちやすくなる可能性もあります。
ボトックスの過剰投与は副作用のリスクや不自然な仕上がりになることもあるため、目的や表情の動きまでを考慮して、適切な量や施術間隔を見極めることが重要です。
ボトックスをやめるとどうなる?

ボトックス注射を受けている方のなかには、何らかの理由で中止を検討するケースもあります。
やめた後にどのような変化が見られる可能性があるのかを、理解しておきましょう。
やめた後の見た目の変化
ボトックスの効果は一時的なものであり、やめた後は薬剤が分解されて徐々に筋肉の動きが元の状態に回復します。
そのため、施術前にあった症状が再び現れる可能性がありますが、見た目の変化の度合いには個人差があります。
施術を継続してきた期間が長い場合、筋肉の動きが弱まったままの状態が一定期間続くこともあり、どれくらいの変化があるかは一概には言えません。
施術部位や回数、個人差によっても異なるため、どのような変化があるのかを予測するのは難しく、医師との十分な話し合いが不可欠です。
「やめたら老ける」のは本当?
ボトックスをやめると老けて見えるかもしれない、と不安があるかもしれません。
筋肉の収縮が再び活発になりシワが目立ちやすくなることで、相対的に印象が変わる可能性があると考えられます。
また、加齢による皮膚や筋肉の変化が重なると、見た目の変化を強く感じる場合があります。
ボトックス注射をやめる時期や年齢によっても、印象の変化は異なるでしょう。
長期間の使用後にやめた場合の影響
長期間にわたりボトックスを継続してきた場合、筋肉が使われない状態が続くことで委縮傾向が見られることがあります。
やめた後は徐々に筋肉の働きが回復しますが、その過程で皮膚のハリやシワの出方が変化する可能性があります。
部位によっては筋肉のバランスが変わり、表情やフェイスラインが施術前とは異なると感じる場合もあるかもしれません。
ただし、これらはすべての方に当てはまるわけではなく、ボトックスをやめた後の影響については個人差が大きいと考えられます。
途中でやめると肌がたるむ?
ボトックスをやめると肌がたるむのではないかと心配な方もいますが、施術中止が原因とは限りません。
施術中は筋肉の動きが抑えられ、表情ジワやたるみが目立ちにくくなっている状態です。
ただ、ボトックスの注入をやめると筋肉の動きが徐々に回復する過程で皮膚の位置やハリが変化し、一時的にたるみが目立つように見える可能性はあります。
また、加齢によるコラーゲンやエラスチンの減少、重力の影響、皮膚の弾力性の差など、他の要因も複合的に関係します。
たるむ可能性が気になる場合は、予防のためのケア方法や他の施術についても含め、美容皮膚科で肌状態を相談してみましょう。
ボトックスをやめる理由

ボトックスを途中でやめる選択をする方もいますが、理由は人それぞれです。
ここでは、主なやめる理由について解説します。
不自然な表情になるのが不安
ボトックスは筋肉の動きを抑えることで効果が期待できますが、注入量や部位によっては表情の一部が硬く見える場合があります。
額や眉間、目尻などの表情ジワが出やすい部位では、筋肉の可動が制限されて、笑顔や驚きの表情がぎこちなく感じることがあります。
この変化を不自然に感じ、施術を続けることに抵抗を持つ方も少なくありません。
周囲の反応や自身の表情の変化に違和感を覚え、継続をためらうきっかけになる場合もあるでしょう。
表情は見た目の印象を左右するため、医師と十分に相談し、目的や希望を明確に伝えることが重要です。
費用や頻度の負担
ボトックスの効果は一時的であり、効果を持続させたい場合は、数か月ごとに追加施術を受ける必要があります。
そのため、継続的な費用負担や通院の手間を負担に感じるケースがあります。
施術部位が広い、複数部位への施術になるほど費用は増え、年間の費用が高額になることもあるため、慎重な判断が必要です。
ライフスタイルの変化によって定期的な通院が難しくなり、優先順位が変わった結果、ボトックスを継続しない選択をする方もいます。
痛み・ダウンタイム
ボトックス注射は比較的短時間で行える施術ですが、針を刺す際の痛みや内出血、腫れなどの軽度のダウンタイムが伴う可能性があります。
痛みの感じ方やダウンタイム(術後の回復期間)の症状には個人差がありますが、施術へのハードルになることもあるでしょう。
時間の経過とともに症状は落ち着くことが多いものの、施術後の見た目や生活への影響があるため、施術の継続が難しいと判断する方もいます。
人前に出る機会が多いと、ダウンタイムを避けたいとの意向が強まる場合もあり、許容範囲には個人差があります。
続けるか迷っているときは?
ボトックスの継続に迷いが生じた場合は、現在の状態や目的を改めて考え直してみましょう。
施術による変化や満足度、費用、生活リズムなどを総合的に見直し、医師とよく相談することをおすすめします。
無理に続ける必要はありませんが、自己判断でやめるよりも、選択の幅が広がる可能性があります。
一時的に間隔を空ける、代替案を検討するなど、専門的な意見を参考にしてみましょう。
美容皮膚科で相談するメリット

ボトックスの施術や中止を検討する際、美容皮膚科で相談するのは多くの利点があります。
自分にはない専門的な視点から助言を受けられるメリットもあり、納得して施術を続けるための判断材料になります。
アフターケアを受けられる
美容皮膚科では、施術後の経過観察や必要に応じたアフターケアを受けられます。
例えば、ダウンタイムに内出血や腫れが出た場合には、すぐに医師が状態を確認して自宅でできるケアや処置方法の提案や対処ができるため、不安感が軽減されるでしょう。
適切な対応により、不安や自己判断によるトラブルのリスクを減らせるのもメリットです。
また、定期的な診察を行うことで、効果の変化を把握できて今後の治療計画を組み立てやすくなります。
自然な仕上がりを目指せる
表情や骨格のバランスを考慮した施術計画を立てられる点も、美容皮膚科の特徴です。
筋肉の動きや張り、骨格の特徴を確認しながら注入量や位置を微調整するため、自然な仕上がりを目指せます。
施術をやめる場合にも、変化が急激にならないように配慮したプランを立てることが可能です。
ボトックスは講習や実技セミナーを受けて専用の資格を得た認定医が扱える製剤のため、知識と技術をもつ医師が目的や希望に合わせた施術を行えます。
(参照:「ボトックスビスタ」Allergan Aesthetics)
長期的なプランを立てられる
美容皮膚科では短期的な改善だけでなく、将来の見た目や肌状態、年齢、表情の変化も視野に入れた計画を立てられることがメリットです。
効果の持続や副作用の可能性、生活リズムとの調和を見ながら、適切なスケジュールを組むことができます。
施術の継続や中止を判断する際も、長期的な影響やライフイベントとの兼ね合いを考慮して、施術回数や部位、注入量を変えるなどの助言を受けられます。
年齢やライフスタイルの変化に合わせて施術内容を細かく調整できるため、無理のないケアや美容管理が行いやすくなるでしょう。
やめたいときに相談できる
施術を続けるべきか迷ったときや、中止を検討するときにすぐに相談できることもメリットです。
やめた場合に考えられる変化や筋肉や皮膚の回復にかかる期間、必要なケア方法などを事前に理解することで、不安も軽減されます。
ボトックス以外の他の治療法やスキンケアの提案を受けることで、施術を中止しても肌状態を保つ方法が見つかる場合もあります。
自己判断では見落としがちな視点を得られる可能性もあるため、やめる判断をする前に医師とよく相談しましょう。
まとめ
ボトックスは一時的に筋肉の動きを抑えることで、シワや輪郭の改善、肩こり緩和、発汗抑制などさまざまな効果が期待できる施術です。
やめた後の見た目や肌状態には個人差があるため、不安や心配がある方は美容皮膚科へ相談しましょう。
費用や通院頻度、表情の変化などを総合的に考えて、適切な判断をすることが大切です。
迷ったときは自己判断せず、美容皮膚科で医師とよく話し合い、納得のいく選択ができるように今後のプランを立てましょう。
ガーベラ美容クリニックでは、アラガン社製ボツリヌストキシン製剤の『ボトックスビスタ』と免疫原性が低いとされる新しい製剤の『コアトックス』を取り扱っており、患者様それぞれに合わせた治療計画をご提案いたします。
丁寧なカウンセリングを行い、患者様に寄り添って魅力を引き出すサポートをさせていただきます。
ボトックスの継続を迷っている方、やめた後どうなるのか不安な方は、ガーベラ美容クリニックへご相談ください。















