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2024.10.21
美容コラム
レチノールでニキビ跡は改善できる?治療方法や副作用について解説
ニキビ跡の改善には様々な治療方法がありますが、その中の一つの方法に『レチノール』が挙げられます。
レチノールは色素性のニキビ跡の改善に効果的な成分ですが、副作用が強く出ることがあるため使用する際は注意が必要です。
この記事では、レチノールを使用してニキビ跡を改善する方法について詳しく解説します。
レチノールの副作用や使用する際の注意点もまとめているため、ニキビ跡に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
ニキビ跡の改善にはレチノールが効果的
ニキビ跡の改善にはレチノールが効果的です。
レチノールには以下のような効果が期待できます。
- ターンオーバーを促進する
- 皮脂分泌を抑制する
- 肌の弾力性やハリを向上させる
ここでは上記3つの効果についてそれぞれ解説します。
ターンオーバーを促進する
レチノールにはターンオーバーを促進する作用があり、ニキビ跡の改善効果が期待できます。
ターンオーバーとは、肌の細胞が生まれ変わるサイクルのことで、ターンオーバーが乱れているとニキビやシミといった肌トラブルが起きやすくなります。
レチノールでターンオーバーが促進されることにより、肌が生まれ変わる周期が正常な状態に近づき、ニキビ跡をはじめとしたさまざまな肌トラブルを改善しやすくなるのです。
皮脂分泌を抑制する
レチノールには皮脂分泌を抑制する効果があり、これによって毛穴詰まりやニキビ原因菌の増殖を抑えられます。
ニキビは毛穴に皮脂が詰まることで起こるため、皮脂の分泌量を抑制するのはニキビの進行を止めたり予防したりするうえでとても重要なポイントです。
またニキビ原因菌が増殖すると症状が悪化し、炎症を起こすことがありますが、レチノールを使用することでニキビの症状悪化を予防できます。
肌の弾力性やハリを向上させる
レチノールにはコラーゲンやエラスチンの合成を促進する作用があり、肌の弾力性やハリを向上させる効果が期待できます。
凹凸のあるニキビ跡にも効果的ですが、レチノールのみで凹凸を完全に綺麗にすることは難しいため、クリニックでの専門的な治療と組み合わせる必要があるでしょう。
またレチノールの効果には個人差があるため、自分に適した製品を選ぶことが大切です。
レチノールでニキビ跡を改善する方法
レチノールでニキビ跡を改善する方法は以下の通りです。
- まずは低濃度の製剤から使用する
- 夜の洗顔後に清潔な状態でレチノールを塗る
- 保湿ケアを徹底する
- 2~3か月使い続ける
ここでは上記4つの方法についてそれぞれ解説します。
まずは低濃度の製剤から使用する
レチノールでニキビ跡を改善する際は、まずは低濃度の製剤から使用しましょう。
いきなり高濃度の製剤を使用すると、かえってニキビ跡が悪化したり肌荒れが起きたりする恐れがあります。
まずは0.1%未満の低濃度のアイテムから使用を開始してみてください。低濃度の製剤に慣れてきたら、徐々に濃度を上げていくと良いでしょう。
また日本製品は低濃度の製剤が多いですが、海外製品には高濃度の製剤が多いため、誤って購入してしまわないように注意してください。
日本製品、海外製品問わず、購入したらまずはパッチテストを行い、自分の肌に合っていることを確認してから使用し始めましょう。
レチノールは基本的に毎日使用しても問題ありませんが、使い始めのうちは週1〜3回のペースでの使用がおすすめです。慣れてきたら回数を増やしていくといいでしょう。
夜の洗顔後に清潔な状態でレチノールを塗る
レチノールは夜の洗顔後に清潔な状態で塗りましょう。
レチノールは紫外線や空気、温度などの影響を受けて劣化しやすい成分のため、朝に塗ってしまうと日光により不活化する可能性が高いです。
このことからレチノールの本来の効果をきちんと実感するためにも、夜の洗顔後に塗るのが理想です。
洗顔後のスキンケアでレチノールを最初に塗ることで、より浸透しやすくなり、高い効果が期待できます。
ただし刺激を受けやすくなるデメリットもあるため、刺激が強すぎる場合は保湿ケアを済ませた後に塗るのもおすすめです。
ぜひ自分の肌に合う順番を見つけてみてください。
保湿ケアを徹底する
レチノール使用中は保湿ケアを徹底することが大切です。
レチノールはターンオーバーを促進させる一方で肌が乾燥しやすくなるため、保湿ケアを怠ると肌のバリア機能が低下し、肌トラブルの原因となります。
化粧水や美容液、クリームなどで保湿ケアを行い、肌の潤いを保ちましょう。
肌が乾燥しやすい方は、保湿タイプのパックなども活用してみてください。
2~3か月使い続ける
レチノールはすぐに効果が現れるわけではなく、2~3か月程度使い続ける必要があります。
肌に負担が大きい高濃度のレチノールを使い続けると、人によっては赤みや皮むけなどの副作用が強く現れ、途中で挫折してしまう可能性があります。
2~3か月使い続けることを想定し、濃度・費用ともに無理なく使い続けられる製剤を選びましょう。
レチノールの副作用
レチノールを使用すると『レチノイド反応』という副作用が現れることがあります。
これはレチノールに肌が過剰に反応することにより生じるもので、主に以下の2つの症状があります。
- 赤み・かゆみ
- 皮膚の皮むけ
ここでは上記2つの症状についてそれぞれ解説します。
赤み・かゆみ
レチノールを使用すると、赤みやかゆみが現れることがあります。
これはレチノールの刺激が肌表面に伝わることで生じるもので、皮膚が過敏に反応することでこのような症状が現れます。
赤みやかゆみが起きたらすぐに使用を中断し、症状が落ち着くのを待ちましょう。
皮膚の皮むけ
レチノールを使用すると皮膚の皮むけが生じる場合があります。
レチノールには肌のターンオーバーを促進する作用があり、この症状はレチノール本来の作用によるものです。
レチノールを使い始めてから数週間~数か月の間に起こることが多く、肌がレチノールに慣れてくると徐々に症状が落ち着いてきます。
レチノールを使用するときの注意点
レチノールを使用するときは以下の点に注意が必要です。
- 紫外線対策を行う
- 保湿ケアを行う
- 適切な使用量を守る
- ビタミンCとの併用時は注意する
- ハイドロキノンとの使用時は注意する
ここでは上記5つの注意点についてそれぞれ解説します。
紫外線対策を行う
レチノールは紫外線に弱い成分であるため、使用する際は紫外線対策をきちんと行いましょう。
また、レチノール使用中は肌が乾燥しやすく、紫外線対策を怠ると肌トラブルを引き起こしやすくなります。
毎日必ず日焼け止めを塗る、帽子や日傘を活用する、紫外線の強い時間帯の外出を控えるなど、紫外線対策を徹底しましょう。
保湿ケアを行う
レチノール使用中は肌が乾燥しやすくなるため、保湿ケアを丁寧に行いましょう。
肌が乾燥するとバリア機能が低下し、肌トラブルの原因となることがあります。
特に洗顔後やお風呂後は肌が乾燥しやすい状態のため、なるべく早く保湿ケアを行うようにしてください。
適切な使用量を守る
レチノールを使用する際は、適切な使用量を守ることが大切です。
レチノールはたくさん塗ればその分効果が高まるわけでなく、むしろ過剰に使用すると症状が悪化する恐れがあります。
製品のラベルや説明書に適切な使用量や使用頻度が記載されているため、レチノールを使用する前に必ずよく読んで指示通りに使用するようにしましょう。
適切な使用量を守ることで、肌への負担を抑えながら、より効果的な治療が可能になります。
ビタミンCとの併用時は注意する
レチノールとビタミンCを併用する治療方法がありますが、使用方法には注意が必要です。
この2つを併用する場合は、朝はビタミンC、夜はレチノールといったように時間を空けて使用するとよいでしょう。
とはいえこの方法は肌に負担がかかるため、併用する際は一度医師に相談することをおすすめします。
ハイドロキノンとの併用時は注意する
ビタミンCと同様、レチノールとハイドロキノンの併用にも注意が必要です。
ハイドロキノンはシミを薄くしたり予防したりする効果が期待できる美白成分で、レチノールとの併用により相乗効果が期待できます。
ただしこちらもレチノールと併用することで肌への負担が大きくなるため、医師に相談したほうが良いでしょう。
レチノールでのニキビ跡改善は医師に相談するのがおすすめ
レチノールを使用してニキビ跡を改善したい場合は、医師に相談するのがおすすめです。
市販の化粧品に含有されているレチノールの濃度は、クリニックで処方されるものと比べると低濃度です。
レチノールは濃度が低いものから使用したほうが良いため、はじめは市販のものでも問題ありませんが、より高い効果を得たいならクリニックを受診して濃度の高いものを処方してもらうといいでしょう。
またクリニックを受診することで、自分の肌質や症状に合う治療を提案・処方してもらえます。
レチノールによる効果的なニキビ跡治療をしたい場合は、医師に相談してみましょう。
レチノールに関するよくある質問
レチノールに関するよくある質問をまとめました。
- レチノールはどこで入手できる?
- レチノールとトレチノインの違いは?
- レチノールで改善できないニキビ跡はある?
- レチノールはニキビに塗ってもいい?悪化する?
ここでは上記4つの質問についてそれぞれ解説します。
レチノールはどこで入手できる?
レチノールが配合された化粧品や医薬部外品はドラッグストアや通販などで入手可能です。
ただ市販のレチノールは濃度が低いため、濃度の高いものが欲しい場合はクリニックを受診して処方してもらう必要があります。
レチノールとトレチノインの違いは?
レチノールとトレチノインはどちらもビタミンAの仲間です。
トレチノインはレチノールの50~100倍ほどの強さがあり、肌への効果が高く副作用もでやすい特徴があります。
またレチノールは化粧品に配合が認められているためドラッグストアや通販で入手できますが、トレチノインはクリニックで処方してもらわなければ入手できません。
レチノールで改善できないニキビ跡はある?
レチノールはさまざまなニキビ跡に効果が期待できる成分ですが、クレーター状のニキビ跡は改善できません。
クレーター状のニキビ跡は肌の深部まで炎症が生じ、肌表面が凹凸状になったものです。
クレーターを改善し肌を滑らかな状態にするためには、クリニックでの専門的な治療が必要となります。
レチノールはニキビに塗ってもいい?悪化する?
レチノールには皮脂の分泌量を抑制したり肌のターンオーバーを促進したりする作用があるため、ニキビ改善効果が期待できます。
ただし使い方を間違えると逆効果となる恐れがあるため注意が必要です。
レチノールを初めて使用する際は濃度の低いものを選び、最初のうちは肌状態を見ながら使用しましょう。
赤みやかゆみ、皮膚の皮むけなどの副作用が強く現れた場合は、製剤の濃度を変更したり使用頻度を減らしたりなど柔軟に対応することが大切です。
まとめ
レチノールはニキビ跡の改善に効果的な成分です。
レチノールを初めて使用する際は、低濃度のものを選び、保湿ケアや紫外線対策を徹底し、適切な使用量を守ることが大切です。
またレチノールは化粧品や医薬部外品への配合が認められているためドラッグストアや通販で簡単に入手できますが、ニキビ跡の改善に使用したい場合は医師に相談することをおすすめします。
ニキビ跡を改善するには自分の肌質や症状に合った製剤を選ぶことが大切なため、医師から専門的なアドバイスをもらいましょう。
ガーベラ美容クリニックでは、レチノールを使用した専門的な治療方法『トラネックスレチピール』に対応しています。
ニキビ跡や肝斑、炎症後色素沈着などでお悩みの方は、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。