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2024.10.18
美容コラム
ニキビ跡が赤みを帯びる原因は?治療方法や予防方法について解説
ニキビ跡の赤みは基本的に時間の経過とともに徐々に薄くなって消えていきますが、赤みが長期間残ってしまう場合もあります。
ニキビ跡の赤みが引かないのにはいくつかの原因があり、クリニックでの治療が必要となるケースも少なくありません。
この記事では、ニキビ跡の赤みを消す方法について詳しく解説します。
クリニックでの治療方法や赤みのあるニキビ跡を予防する方法などもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
ニキビ跡の赤みの原因
ニキビ跡にはさまざまな種類がありますが、ニキビ跡が赤みを帯びるのは肌に炎症が起きているためです。
ニキビによって炎症が起きると毛細血管が拡張して血流が増加し、それが皮膚表面から透けて見えるためニキビ跡が赤く見えます。
ニキビ跡の赤みは時間の経過とともに自然治癒する可能性が高いものですが、その過程で炎症が繰り返し起きたり皮膚がダメージを受けたりすると、なかなか治らないことがあります。
ニキビ跡の赤みを消す方法
ニキビ跡の赤みを消す方法として、以下の3つの方法が挙げられます。
- 紫外線対策を行う
- 肌のターンオーバーを促す
- 医療機関を受診する
ここでは上記3つの方法についてそれぞれ解説します。
紫外線対策を行う
ニキビ跡の赤みを消すためには、紫外線対策を行うことが大切です。
紫外線が肌に当たると、発生した活性酸素によって肌の炎症が引き起こされ、ニキビ跡の自然治癒を妨げてしまう恐れがあります。
炎症を何度も繰り返すとニキビ跡がなかなか治らなくなってしまうため、紫外線対策はとても重要です。
具体的な紫外線対策としては、以下が挙げられます。
- 毎日日焼け止めをこまめに塗る
- 帽子や日傘を使用する
- UVカットコスメを使用する
- 紫外線の強い時間帯の外出を避ける
これらの対策はニキビ跡の赤みを消すだけでなく、シミを防ぐためにも有効な方法となります。
肌のターンオーバーを促す
肌のターンオーバーを促すことにより、ニキビ跡はもちろん、そのほかのさまざまな肌トラブルの改善効果も期待できます。
肌のターンオーバーが乱れてしまう主な原因は、不規則な生活習慣や栄養バランスの崩れた食生活、間違ったスキンケア、紫外線や乾燥などです。
これらの原因を踏まえると、肌のターンオーバーを正常化するためには以下のような対策が有効となります。
- 生活習慣を見直す
- スキンケア用品を見直す
- 正しいスキンケアを行う
- 紫外線対策をしっかり行う
正しい生活習慣とは、具体的には十分な睡眠をとる、栄養バランスの整った食事を心がける、ストレスを溜め込まないなどが挙げられます。
また使用するスキンケア用品が自分の肌に合っていないと、肌の健康状態が損なわれ、ターンオーバーが乱れる原因にもなり得るため注意しましょう。
医療機関を受診する
紫外線対策を行ったり生活習慣を改善したりしてもニキビ跡の赤みが消えない場合は、医療機関を受診しましょう。
クリニックでは専門的な治療を受けられるため、セルフケアでは消えなかったニキビ跡も綺麗に改善を目指せます。
クリニックでの赤みのあるニキビ跡の治療方法
クリニックでの赤みのあるニキビ跡の治療方法は以下の通りです。
- 内服薬
- 外用薬
- ケミカルピーリング
- イオン導入
- Vビームレーザー
ここでは上記5つの治療方法についてそれぞれ解説します。
内服薬
ニキビ跡の治療で処方される内服薬には以下のような種類があります。
種類 | 期待できる効果 |
---|---|
トランサミン(トラネキサム酸) | 抗出血・抗アレルギー・抗炎症効果 |
ハイチオール(L-システイン) | ターンオーバーを正常化することで、肌の再生を促す |
シナール(ビタミンC:アスコルビン酸) | メラニン色素の形成を抑え、皮膚の色素沈着を改善する |
ユベラ(ビタミンE) | 抗酸化作用によって毛穴に詰まった皮脂の酸化を防ぐ |
ニキビ跡の赤みは炎症により起こるもののため、炎症を抑える内服薬やターンオーバーを促進する内服薬を服用することで症状が改善されます。
外用薬
ニキビ跡の治療で処方される外用薬の種類は以下の通りです。
種類 | 期待できる効果 |
---|---|
ビタミンC誘導体 | ターンオーバーを正常化し、色素沈着を改善する |
ハイドロキノン | メラニン色素の生成を抑制する |
過酸化ベンゾイル | ニキビの原因菌であるアクネ菌の増殖を抑え、毛穴詰まりを改善する |
ヘパリン類似物質 | 血行を促進し、色素沈着を改善する |
外用薬により炎症を抑えたりターンオーバーを促進することで、繰返し起こるニキビや色素沈着を防ぐことができます。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、肌に薬剤を塗って古い角質を取り除き、肌のターンオーバーを促進させる治療方法です。
ニキビ跡の赤みだけでなく、シミやそばかす、色素沈着、肌のハリ・弾力などの改善効果も期待できます。
ケミカルピーリングで使用される薬剤にはサリチル酸、グリコール酸、トリクロロ酢酸(TCA)、乳酸の4つが挙げられ、それぞれ以下のような特徴があります。
種類 | 期待できる効果 |
---|---|
サリチル酸 | 角質の溶解効果や肌の質感を滑らかにする整肌効果 |
グリコール酸 | 組織の活性化を促進する |
トリクロロ酢酸(TCA) | コラーゲンの生成を促進し、ニキビ跡の凹みを改善する |
乳酸 | 美白作用や肌の質感を滑らかにする整肌効果 |
またニキビの種類によってはケミカルピーリングで改善されない、または症状が悪化してしまうことがあるため、医師による正確な診断が不可欠です。
イオン導入
イオン導入は、弱電流を流しながら美容成分を肌の奥深くまで浸透させる治療方法です。
通常、肌にはバリアゾーンと呼ばれる層があり、この層によって外部からの刺激や細菌から肌を守っています。
美容成分をただ肌に塗布するだけではバリアゾーンによって阻まれてしまうため、思うような効果が得られませんが、微弱電流を流すことでバリアゾーンを突き抜け、肌の奥深くまで成分を浸透させられるのです。
ケミカルピーリングと合わせて治療を行うクリニックも多く、この2つの治療の相乗効果によってより効果的なニキビ治療を行えます。
Vビームレーザー
Vビームレーザーはヘモグロビン色素に反応するレーザー治療で、赤みの原因となっている毛細血管のみを破壊できます。
ニキビ跡の赤みは毛細血管の拡張が原因となっているため、効果的な治療方法です。
治療過程でニキビ跡の赤みを改善するだけでなく、アクネ菌の殺菌も行うため、ニキビのできにくい肌質を目指せます。
赤みのあるニキビ跡を作らないための予防方法
赤みのあるニキビ跡を作らないための予防方法は以下の7つが挙げられます。
- 紫外線対策を徹底する
- 丁寧な洗顔と保湿ケア
- ニキビをつぶさない
- 刺激の低いスキンケア製品を選ぶ
- 角質ケアを行う
- バランスの良い食事を摂る
- 質の良い睡眠をとる
ここでは上記7つの方法についてそれぞれ解説するため、ぜひ今日から取り入れてみてください。
紫外線対策を徹底する
赤みのあるニキビ跡を作らないためには、紫外線対策を徹底することが大切です。
紫外線対策は先述の通り、以下のような方法が有効です。
- 毎日日焼け止めをこまめに塗る
- 帽子や日傘を使用する
- UVカットコスメを使用する
- 紫外線の強い時間帯の外出を避ける
日焼け止めを選ぶ際は、保湿成分が配合されているものを選ぶと乾燥対策も同時に行えます。
また日焼け止めは外出するときだけ塗るのではなく、外に出かけない日も毎日こまめに塗るようにしましょう。
UVカットのカーテンを使用したり、UVカット機能のある衣服を着用したりするのも有効な対策方法となります。
丁寧な洗顔と保湿ケア
ニキビ跡を作らないためには、丁寧な洗顔と保湿ケアが重要です。
手でこするように洗顔すると、肌にダメージを与え、ニキビやニキビ跡の原因になってしまいます。
以下のようなやり方で丁寧に洗顔しましょう。
- 手をきれいに洗う
- 顔をぬるま湯で洗う
- 適量の洗顔料を手に取る
- きちんと泡立たせる
- 泡で肌をなでるようにして洗う
- ぬるま湯で丁寧に洗い流す
- タオルで丁寧に水分を拭き取る
上記の手順で特に重要なのが、『泡で肌をなでるようにして洗う』、『タオルで丁寧に水分を拭き取る』です。
直接手で擦るようにして洗ったり、タオルでゴシゴシと拭いたりしないように注意しましょう。
ニキビがある方の場合は、1日2回の洗顔が推奨されます。
また洗顔後は肌が乾燥しやすくなるため、すぐに保湿ケアを行うことが大切です。
スキンケアアイテムはセラミドやヘパリン類似物質などの高保湿成分が含まれたものを選び、肌が乾燥しないようにこまめに保湿することを心がけると良いでしょう。
ニキビをつぶさない
ニキビをつぶすとニキビ跡ができやすくなってしまうため、絶対にやめましょう。
クリニックで行うニキビ治療では専用の器具でニキビの皮脂や膿を押し出す治療が行われますが、自分でニキビをつぶしてしまうと皮膚を傷つけてしまうことが多いです。
それだけでなく雑菌や細菌が傷口から入り込み、かえって症状が悪化してしまう恐れがあります。
肌トラブルの原因にもなるため、ニキビはつぶさないようにしましょう。
刺激の低いスキンケア製品を選ぶ
ニキビ跡を作らないための予防方法として、刺激の低いスキンケア製品を選ぶことが挙げられます。
刺激の低いスキンケア製品を選ぶ際に重要なチェックポイントは主に3つあります。
- 高保湿成分が配合されている
- フリー処方(肌トラブルを起こす可能性のある添加物を使用していない)
- ○○テスト済みの表記がある
敏感肌向けのスキンケア製品に配合されていることが多い高保湿成分として、セラミドやレシチン、ヒアルロン酸、コラーゲンなどが挙げられます。
製品を選ぶ際は成分表をチェックし、これらの成分が含まれているか確認しましょう。
また○○テスト済みとは、具体的には『アレルギーテスト済み』や『スティンギングテスト済み』などがあります。
これらの表記があるスキンケア製品ならより安心して使用できるため、ぜひチェックしてみてください。
角質ケアを行う
古い角質が残っていると肌のターンオーバーの乱れにつながるため、定期的に角質ケアを行いましょう。
角質ケアアイテムを使用すれば自宅でも簡単にセルフケアできます。
しかしこれらのアイテムは肌への刺激が強い製品が多いため、なるべく刺激の少ない製品を選ぶことが大切です。
角質ケアを行った後は必ず保湿ケアを行いましょう。
バランスの良い食事を摂る
ニキビやニキビ跡を作らないためには、バランスの良い食事を摂ることも重要です。
栄養バランスの偏った食事は肌の健康を損ね、ターンオーバーの乱れにもつながります。
ニキビやニキビ跡の予防に有効な栄養素は以下の通りです。
- ビタミンB群
- ビタミンC
- ビタミンE
- たんぱく質
- 必須脂肪酸
- 食物繊維
- 亜鉛
栄養バランスの良い食事を心がけ、上記のような栄養素も積極的に取り入れましょう。
質の良い睡眠をとる
睡眠不足は肌トラブルを起こす原因の一つのため、質の良い睡眠をとるよう心がけましょう。
質の良い睡眠とは、規則正しい睡眠サイクルで、十分な睡眠時間がとれており、朝気持ちよくスッキリと目覚められる睡眠のことを指します。
質の良い睡眠をとるためのポイントは以下の通りです。
- 規則正しい生活を送る
- 適度に運動する
- 栄養バランスの整った食事を摂る
- ストレスを発散する
- よく眠れる寝具を選ぶ
寝る時間の2~3時間前に入浴すると寝つきが良くなる可能性があるため、なかなか寝付けないという方はぜひ今日から試してみてください。
まとめ
ニキビ跡の赤みは、肌に炎症が起こることで生じるものです。
赤みを消すためには、紫外線対策を行ったり肌のターンオーバーを促したりする方法が有効です。
しかし炎症を繰り返している場合はセルフケアで治すのが難しい場合があり、その場合はクリニックでの治療が必要となります。
ガーベラ美容クリニックでは、ダーマペン4やベルベットスキン、フラクショナルレーザー、イオン導入など幅広いニキビ・ニキビ跡治療に対応しています。
LINE予約やWEB予約にも対応しているため、ニキビ跡の赤みに悩んでいる方はぜひ一度当院までお気軽にご相談ください。