加齢によりほうれい線は目立ちます。
通常はヒアルロン酸注入やリフトアップ施術を行いますが、ほうれい線にボトックスが有効である場合があります。
上唇鼻翼挙筋や上唇挙筋など、笑うときに上唇を引き上げる筋肉の収縮が過剰な方では、ほうれい線が目立ちやすく、またガミースマイルをともなうこともあります。
笑うと上唇が捲り上がり過ぎることによって歯茎が露出する状態であるガミースマイルを改善するために行うボトックスは、ほうれい線ボトックスと同じ部位に注射を行います。
ただし、やり過ぎるといけません。鼻の下が間延びして笑顔が作れなくなります。この部位はあくまで控えめに治療を行うことを推奨します。
少し前に、某女優さんが韓国でボトックスを打たれて顔が「カラス天狗」のようになったとニュースになっていましたが、おそらくほうれい線ボトックス(ガミースマイルボトックス)の失敗です。
基本的に、私はボトックスで笑顔を固めすぎる仕上がりは好みではありません。とびきりの笑顔はシワを伴うものです。
ボトックス注入は最低限として、笑顔を作ってもそのシワが刻まれにくくなるように、普段からレーザーやIPL治療、ECM製剤の注入などを継続し、肌力を向上させることが重要だと考えています。